第52回
放送文化部門
受賞者
NHK「ディープオーシャン」シリーズ制作チーム
業績
長年にわたり深海シリーズを制作し世界へ国際展開した実績
業績内容
地球最後のフロンティア「深海」に、10年以上挑み続けてきた。ダイオウイカ世界初撮影を起点に、世界初の南極・深海調査、マリアナ海溝・魚類最深記録更新、生物発光の可視化を実現。直近では、紅海・無酸素環境ブラインプールおよび生きた化石・シーラカンスの生態を高精細映像で記録。進化研究に重要な知見を提示した。全作品で国際共同制作を行い、日本発のコンテンツとして世界に発信、日本の放送文化の発展に寄与した。
選考理由
深海という未知の世界に10年以上挑み続け、世界初の映像の数々を視聴者に届け、「これぞテレビ」とテレビの底力を見せつけてきた。捉えられた映像は、学術的な研究の上でも貴重な情報となっている。民間では実現しにくい大規模で先駆的な企画にとり組み、テレビのフロンティアを開拓する公共放送としての責任と役割を果たしている。国際共同制作のしくみを実現し、日本から映像文化を世界に発信している点も高く評価できる。
受賞のことば
深海は生身では近寄れない未知の領域。一体どんな世界で、どんな生命がいるのか?しかし暗闇と水圧に阻まれ撮影条件は最悪。荒天や機材トラブルによる撮影中止もしばしばです。それでもあきらめずに続けられたのは、研究者や技術スタッフ、コープロ相手など多くの仲間がいたからこそ。気づけば13年で8本に及ぶシリーズになりました。「深海には私たちの想像を超えるものが待っている」今年100歳を迎えた元BBCのデビッド・アッテンボロー卿(国際版の語りを担当)の言葉です。その言葉どおり、最後にディープな喜びが待っていました。
岩崎弘倫
スタッフ
岩崎弘倫、薦田昌純、溝渕貴裕、松村紀生、飯村佳之、福山ゆう子、澤村宣人、森本光則、倉田裕史、黒木健太、船木正義
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