Foundation
ごあいさつ
理事長あいさつ

濱田 純一 はまだ じゅんいち
1950年兵庫県生まれ、東京大学名誉教授。
専門はメディア法、情報法、情報政策。第29代東京大学総長(2009~2015年)、放送文化基金理事(2015年以降)。主な著書に『メディアの法理』(1990年)、『情報法』(1993年)などがある。
放送文化基金は、1974年に、一橋大学名誉教授で経済学者の中山伊知郎氏を初代理事長として発足し、2011年4月に公益財団法人に移行、2024年には設立50周年を迎えました。
「放送に関連する助成」の総額は、基本財産を超えるおよそ128億円となりました。今後とも放送文化の発展・向上のために幅広い支援を行っていきたいと思います。
「放送文化基金賞」は、放送局だけではなく、制作プロダクションにも門戸を開いた歴史と伝統のある賞として高い評価を頂いています。2023年からは動画配信コンテンツへも表彰対象を広げました。コンテンツのみならず、放送と関わりのある様々な取り組みや技術の改良なども賞の対象にしている点は大きな特徴です。
「制作者フォーラム」は、NHK・民放といった枠を超えて制作者同士の交流の場を設けるという狙いで、全国5つの地区で開催しています。ミニ番組のコンテストや意見交換などを通じて、お互いに刺激し合い、優れた放送人として成長されることを期待しています。
時代とともに様々に変化してきたテレビもここ数年、状況は一変しました。ネットによる放送同時配信や動画配信サービスの普及などメディア環境の激変は、私たちの生活におけるテレビの視聴習慣を大きく変えようとしています。こうした変化のなかにあっても放送には、良質で信頼できるコンテンツが求められていることはいうまでもありません。
放送と通信の融合が急速に進展する中で、放送を中心としたメディア文化の発展と向上に、より一層貢献すべく励んでまいりたいと思います。今後とも、皆様方のご理解とご支援を心よりお願い申し上げます。
(2025年5月)
専務理事あいさつ

梅岡 宏 うめおか ひろし
1962年生まれ。東京大学法学部卒業。
1985年NHK入局。福岡局を振り出しに、報道局、広島局でNHKスペシャル、クローズアップ現代を多数制作。クローズアップ現代編責、ニュースウォッチ9編責、NHKスペシャル事務局長、大型企画開発センター長、札幌放送局長などを歴任し、2023年より現職。
放送文化基金が設立された1974年、テレビ受像機はお茶の間の中心に鎮座していました。
「我が巨人軍は永久に不滅です」と語る長嶋茂雄、画面に映るそのシルエットに小学校6年生だった私は胸を熱くし、ドラマ「寺内貫太郎一家」では小林亜星演じる石材屋の親父が息子役の西城秀樹をぶん投げるシーンに家族みんなで毎週ハラハラしたものです。このドラマ平均視聴率が31.3%というから今とは隔世の感あり。そんなテレビの黄金期に放送文化基金は設立され、「放送文化基金賞」、「放送に関する調査研究や技術開発への助成」「人材育成支援」などの事業を展開してきました。
設立から50年が過ぎ、寺内貫太郎一家にあったようなお茶の間でみんなでテレビを見るという時代は遠く過ぎ去り、テレビの見られ方は劇的に変わりました。テレビをリアルタイムで見る人は減り、テレビを見ない世代にどうアプローチするか制作者は頭を悩ませながら番組を作っています。「これが放送文化だ」といえるものも曖昧になってきました。一方で動画配信サービスの急成長は映像コンテンツの可能性をぐっと拡大させるものです。放送番組と配信コンテンツの垣根は急速に低くなり、制作者のクロスオーバーも進んでいます。放送業界が培ってきた映像コンテンツの制作力がこれまで以上に求められる時代です。いずれの伝送路であれ多くの人に届けられる良質で信頼できるコンテンツが、健全な民主主義の発達に資するものとして必要です。
メディア環境が大きく変化するなかで、制作者がさらに伸びやかに良質なコンテンツを制作できるよう支援しエールを送り、放送を中心としたメディア文化の発展と向上に貢献していきたいと思います。皆さまのご理解とご支援をよろしくお願い申し上げます。
(2025年5月)
受賞
NHKスぺシャル「闇の暴力 企業舎弟」(第35回ギャラクシー奨励賞)
NHKスペシャル「原爆の絵」 (第23回地方の時代映像祭グランプリ)
NHKスペシャル「復興~ヒロシマ・原子野から立ち上がった人々~」(第31回放送文化基金賞最優秀賞)
NHKスペシャル「証言ドキュメント 永田町・権力の興亡」(第36回放送文化基金賞奨励賞)
NHKスぺシャル「MEGAQUAKE 巨大地震」(科学技術映像祭内閣総理大臣賞) など
役員・評議員・審査委員
役員
役職 | 氏名 | 肩書 |
理事長(非常勤) |
濱田 純一 |
東京大学名誉教授 |
理事(非常勤) |
大石 芳野 |
写真家、東京工芸大学客員教授 |
理事(非常勤) |
安藤 裕康 |
国際交流基金顧問 |
理事(非常勤) |
小川 賀代 |
日本女子大学教授 |
理事(非常勤) |
田中 早苗 |
弁護士 |
専務理事(常勤) |
梅岡 宏 |
元日本放送協会札幌放送局長 |
監事(非常勤) |
清水 孝雄 |
TBS社友 |
監事(非常勤) |
前田 浩志 |
日本放送協会経営企画局長 |
評議員
役職 | 氏名 | 肩書 |
評議員 |
青木 保 |
政策研究大学院大学政策研究院シニア・フェロー |
評議員 |
伊賀 健一 |
東京科学大学栄誉教授・元学長 |
評議員 |
池辺 晋一郎 |
作曲家 |
評議員 |
稲葉 延雄 |
日本放送協会会長 |
評議員 |
大草 透 |
日本放送協会経営委員会委員 |
評議員 |
音 好宏 |
上智大学教授 |
評議員 |
マーシャ・クラッカワー |
聖心女子大学名誉教授 |
評議員 |
小島 ゆかり |
歌人 |
評議員 |
杉山 愛 |
スポーツコメンテーター |
評議員 |
鈴木 幸一 |
インターネットイニシアティブ代表取締役 会長執行役員 |
評議員 |
高橋 英樹 |
俳優 |
評議員 |
中村 桂子 |
JT生命誌研究館名誉館長 |
評議員 |
長谷部 恭男 |
早稲田大学大学院教授 |
評議員 |
堀木 卓也 |
日本民間放送連盟専務理事 |
評議員 |
向井 千秋 |
東京理科大学特任副学長 |
評議員 |
山名 啓雄 |
日本放送協会専務理事 |
評議員 |
和田 省一 |
朝日放送テレビ名誉エグゼクティブ |
助成審査委員
技術開発
役職 | 氏名 | 肩書 |
委員長 |
都竹 愛一郎 |
名城大学名誉教授 |
委員 |
荒川 薫 |
明治大学教授 |
委員 |
伊丹 誠 |
東京理科大学教授 |
委員 |
奥田 晋 |
TBSテレビ常務取締役 |
委員 |
神田 菊文 |
日本放送協会放送技術研究所所長 |
人文社会
役職 | 氏名 | 肩書 |
委員長 |
黒崎 政男 |
東京女子大学名誉教授 |
委員 |
佐藤 卓己 |
上智大学教授 |
委員 |
竹中 千春 |
国際政治学者 |
委員 |
山口 いつ子 |
東京大学大学院教授 |
イベント事業
役職 | 氏名 | 肩書 |
委員長 |
伊藤 守 |
早稲田大学教授 |
委員 |
佐藤 友美子 |
追手門学院理事 |
委員 |
田中 良憲 |
日本放送協会メディア総局展開センター長 |
委員 |
西野 輝彦 |
日本民間放送連盟特別主幹 |
放送文化基金賞審査委員
役職 | 氏名 | 肩書 |
委員長 |
桐野 夏生 |
作家 |
委員 |
河合 祥一郎 |
東京大学大学院教授 |
委員 |
金田一 秀穂 |
杏林大学名誉教授 |
委員 |
永井 研二 |
元日本放送協会専務理事・技師長 |
委員 |
西野 輝彦 |
日本民間放送連盟特別主幹 |
委員 |
丹羽 美之 |
東京大学大学院教授 |
委員 |
山名 啓雄 |
日本放送協会専務理事 |
委員 |
山根 基世 |
アナウンサー |
(2025年3月31日現在)
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公表資料
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