第52回

放送文化部門

受賞者

「郷土劇場」制作チーム(沖縄テレビ放送)

業績

“ウチナー芝居”といわれる郷土芸能文化を65年間にわたって継承してきた功績

業績内容

1960年開始の郷土劇場は、65年にわたり親子愛や協働を描く教訓劇・人情劇・喜劇を通して、沖縄の精神文化「肝心(ちむぐくる=心の温かさ)」と、名優が語る「しまくとぅば」によるウチナー芝居を継承してきた。若年層向けに冒頭であらすじを紹介し、字幕表現を工夫するなど親しみやすい番組づくりを推進。近年は YouTube 配信を通じて国内外にも視聴が広がり、沖縄文化の普及と次世代への継承に貢献している。

選考理由

郷土芸能は文化的に貴重だと神棚に祀られるばかりで、若者の関心は薄く、テレビでの放送は稀だ。ところが沖縄テレビ放送では、営業的に厳しい環境の中、沖縄独自の芸能・ウチナー芝居などを65年にもわたって放送し続けている。冒頭で粗筋を伝えたり、字幕を入れたり工夫し、なんとしても沖縄の心を若い世代に継承するという強い意志を感じさせる。今や番組はYouTubeで配信され、海外からの閲覧も増え、沖縄文化の新しい可能性を広げている。

受賞のことば

当番組は1959年の開局の翌年に始まりました。ウチナー芝居がお茶の間の主役だった時代から65年が経過し、名優たちが語ってきた“しまくとぅば”の継承すら危ぶまれていますが、こうした時代の変遷にあっても関係者の方々の尽力により徐々に若い役者も育ち始めています。地域文化の継承はローカル局の責務であることは言うまでもありません。今なお人気を博す歌舞伎のように、ウチナー芝居をはじめとする沖縄の伝統芸能の継承とさらなる発展に向け、当番組が今後もその一助になれば幸いです。
塩谷圭

スタッフ

塩谷圭、喜友名盛仁、新垣正弘

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