第52回
放送技術部門
受賞者
手話CG研究開発チーム(NHK、NHK財団)
業績
手話CG制作システムの研究開発および実用化
業績内容
手話を第一言語とする聴覚障害者にとって、字幕だけでは得られる情報が不十分という課題があった。日本語から手話のCGアニメーションを自動生成する手話CG制作システムはこうした課題を解決でき、災害発生時の迅速な情報発信や長時間にわたる継続的な情報提供等への活用が可能となる。2026年の大規模スポーツ大会の特番等でも活用され、今までにない新たな手話コンテンツの拡充・提供を実現した。
選考理由
聴覚障害者向けの手話放送においては、これまで手話通訳者が放送局に常駐する必要があり、特に長時間の放送では通訳者に大きな負担が生じていた。今回開発されたアバターによる手話CGシステムは、従来の定型文に加え任意の文章にも対応した手話CG制作を可能とし、緊急時の災害番組や長時間番組への手話放送を実現できる。こうした点は、障害の有無にかかわらず誰一人取り残さないという放送のアクセシビリティ向上に大きく寄与するものであり、その意義は極めて大きい。
受賞のことば
手話CG制作システムは、日本語から手話CGを自動生成するシステムで、2026年の大規模スポーツ大会において実サービスで運用しました。本システムにおいて、AIを活用した日本語ー手話翻訳技術と手話の文法を再現するCG生成技術それぞれの精度を向上し、より伝わりやすい手話CGの制作が可能となりました。様々なろうの皆様のご協力のおかげです。今後も、聴覚障害当事者の方々のご意見を尊重しながら、手話コンテンツの拡充に貢献できるよう研究開発を進めていきます。
NHK 内田翼
スタッフ
NHK 内田翼、木下光太郎、村上智哉、嶋宗一郎、宮﨑太郎、梶山岳士、中谷真規、金子浩之、高橋正樹、田高礼子、宮崎勝、佐野雅規、近森正二郎、角田香、佐々木望、和泉田映
NHK財団 比留間伸行、箱﨑浩平
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