第52回
放送技術部門
受賞者
シーラカンス8K撮影チーム(NHK)
業績
世界初「シーラカンス8K撮影」および潜水艇撮影システムの開発
業績内容
高精細8Kで「生きた化石・シーラカンス」の生態描写に挑み、世界で初めて群れで生きる様子を克明に記録した。潜水艇外部に耐圧ハウジングを備えた8Kカメラを実装し、映像と制御信号を光ファイバー1本に多重化する「光変換装置」を新規開発。艇内からのフルコントロールを実現するとともに、被写体距離5mで解像性能を最大化する「8K補正レンズ」を設計し、深海高圧環境下での高精細撮影技術を確立した。
選考理由
潜水艇用8K撮影システムを開発し、インドネシア・スラウェシ島沖の水深160mにおいて、太古から生息しているシーラカンスを撮影した。この撮影システムでは、海水、アクリル、空気の各層の屈折率の違いを補正する8K補正レンズを開発したほか、機材の小型化により長時間運用を実現した。これにより、鮮明で迫力あるシーラカンス群泳シーンを撮影できたことは大きな成果であり、学術的価値も高く、放送文化の発展に大きく寄与した。
受賞のことば
生きたシーラカンスの姿を高精細映像で視聴者の皆さまにお届けできるように「8K潜水艇撮影システム」を開発しました。先輩たちから受け継いだNHK潜水チームの撮影ノウハウと映像にかける探求心、そしてメーカーの皆さまとの技術連携が結実し、シーラカンスの8K撮影が実現しました。1回あたり8時間に及ぶ潜水艇撮影は過酷でしたが、深い海の中でシーラカンスとじっくり対峙し、チームの仲間と撮影の喜びを分かち合えた時間はかけがえのないものでした。これからも安全第一で、未知なる映像、心躍るコンテンツを撮影して参ります。
長谷川翔平
スタッフ
長谷川翔平、加倉井和希、髙村幸平、富田浩司
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