第52回
ドキュメンタリー部門
奨励賞
受賞者
テムジン、NHK、NHKエデュケーショナル
作品名
NHKBSスペシャル 戦後80年 僕の日本人助産師を探して
あらすじ
中国人ジャーナリストの寇愛哲さんは自身を取り上げた助産師・浦山あき子さんの消息を探している。満州で終戦を迎えた浦山さんは、ソ連侵攻の混乱の中で一家心中を図り、3歳と1歳の娘を隣人に頼んで殺めた。自身も自殺を図ったが、中国人に助けられて生き延びてしまった。その後、浦山さんは助産師として中国で50年近く働き、1万人を超える新生児を取り上げた。愛哲さんはその一人だった。番組では、愛哲さんの取材を通じて、戦争と日中の狭間で翻弄され続けた浦山さんの92年の数奇な人生を浮かび上がらせる。
選考理由
中国残留婦人となった浦山あき子は中国に残り、助産師として1万人以上の中国人の新生児を取り上げた。そのうちの一人である寇愛哲氏が、浦山さんの足跡を辿る。終戦後の満蒙開拓団がどんな運命を辿ったかは様々な作品になっているが、中国人の側からの調査は初めてではないだろうか。日中関係が悪化している現在、国を越えた人間同士のつながりを希望とする好企画である。
受賞のことば
我が子を目の前で亡くし、自殺を図りながらも生き延びてしまった浦山さん。その後、どのような思いで1万人もの命を取り上げ続けてきたのか。想像を絶する苦しみを抱え、92年を生き抜いた浦山さんの人生を伝えられたことを光栄に思います。そして、そのことを中国の人々に伝え、「日本人=侵略者」という単純なレッテルを剥がしたいと願う愛哲さんの姿を、日本の視聴者に届けられたことをとても嬉しく思っています。取材に応じ、本当は振り返りたくない辛い過去を語ってくださった皆さまに心より感謝申し上げます。
房満満
スタッフ
朗読 趣里(TopCoat)
語り 井上二郎(NHK)
制作統括 梅原勇樹(NHK)、塩田純(NHKエデュケーショナル)、鐘川崇仁(テムジン)
ディレクター 房満満(テムジン)
カメラマン 佐藤洋祐(フリー)、趙昶通(フリー)
編集 鈴尾啓太(フリー)
音効 河原久美子(PACO)
映像技術 石原史香(SCENE)
音声 中川晴樹(モイ)
ドキュメンタリー部門のその他の受賞
関連記事を見る
過去の受賞記録
直近の受賞記録はこちら
受賞ギャラリー過去の全受賞記録はこちら
過去の受賞データベース放送文化基金賞の新着記事
放送文化基金賞の新着記事です。
贈呈式や講評・選考記、受賞番組関連記事などをお届けします。
私たちについて
詳しく見る財団情報
詳しく見る