「他人からのイイネが無いと不安」「みんなが良いって言うものしか良いって思えない」
そんな生きづらさを抱えるアラサーOLの遠藤愛（桜井ユキ）は、リア充な自分を演じる日々の中で5人組地下アイドルのメンバー・栗本ハナ（白石聖）と出会う。ダンスだめ、歌だめ、おまけに人見知りというダメダメアイドルのハナだが、心に秘めた思いは人一倍。不器用ながらも等身大で頑張る姿に勇気をもらい、愛は彼女を応援しようと決意する。しかし、それこそがオタク沼の始まりだった…。果たして推しとの出会いは吉か凶か？
自らが愛したものに突き進むヒロインの、転落と成長の物語。

「いいね」をもらうことでしか承認欲求を満たせない現代人の生き方に鋭いメスを入れ、地下アイドルをしっかり取材して現代文化を深く抉った秀作。タイトルに込められた言葉遊びに象徴されるドラマ展開の意外性も極めてエンターテイニングだ。

自分の“好き”に正直になる。これは、実はとても難しいことだと思います。周囲の目を気にして「こう見られたい」と背伸びしながら生きている人は多いのではないでしょうか。もちろん、そこで得られる満足感もありますが、もしも「イイね」や「映え」の呪縛から解放されたなら、それはきっと清々しいはず。そんな思いをヒロインに重ねて作ってきた作品です。チーム全員で色々とアイデアを出し合い、リアリティを深めるために多くの方にご指導も頂きました。それを受け取ってくださった視聴者の皆様、そして評価してくださった皆様に、作り手一同、心から感謝いたします。本当にありがとうございました。
NHK　高橋優香子

作　森下佳子
音楽　蔡忠浩
制作統括　三鬼一希、出水有三
プロデューサー　高橋優香子
演出　保坂慶太、姜暎樹、渡邊良雄
出演　桜井ユキ、白石聖、細田善彦、松田るか、笠原秀幸、田中珠里、松川星、天木じゅん、澤部佑、村杉蝉之介　ほか