1980年代、日本に空前の大ブームを巻き起こした女子プロレス。そんな熱狂の中、カリスマ的人気を誇ったのがダンプ松本（ゆりやんレトリィバァ）だった。正統派プロレスラーとしての成功に憧れながらも、先にスターへと駆け上がったクラッシュ・ギャルズの長与千種（唐田えりか）、ライオネス飛鳥（剛力彩芽）らに後塵を拝する日々。彼女たちとの友情や戦い、家庭内の問題を経て、ダンプ松本はルール無用の悪役プロレスラーへの転身を決意する。代償や葛藤を抱え、“日本最恐ヒール”にまで成り上がった、ダンプ松本の知られざる物語。

圧倒的な熱量と迫力。ダンプ松本の生い立ちを描くと同時に、俳優たちが人生の一部を捧げて1980年代の全日本女子プロレスの熱狂を今生き直した成果は驚嘆に値する。配信ならではの秀作である。

『極悪女王』は、1980年代という時代を全力で駆け抜けた女性達の“命の熱”を描いた作品です。その強烈な生き様と、みんなを取り巻く人間模様を、スタッフ・キャスト一丸となってぶつかり合いながら創り上げてくれました。
この賞は、その熱を受け取ってくださった証。
心から感謝いたします。
鈴木おさむ

プロレスに人生を捧げ今も戦い続けるダンプさん、長与さんをはじめとしたレスラーの皆さんと、トレーニングに励み命を燃焼するように演じてくれた俳優たちの努力の賜物です。俳優たちの魂を込めたパフォーマンスの前に演出の力がいかにちっぽけで追いつけないかをこの作品ほど痛感させられたことはありません。レスラーを演じた俳優たちと、今も戦い続けているレスラーの皆さんを讃えてあげてください。
白石和彌

企画・プロデュース・脚本　鈴木おさむ
総監督　白石和彌
監督（1〜3話）　白石和彌
監督（4〜5話）　茂木克仁
プロレススーパーバイザー　長与千種
脚本　池上純哉
音楽　木村秀彬
エグゼクティブ・プロデューサー　高橋信一
プロデューサー　長谷川晴彦、千綿英久
出演　ゆりやんレトリィバァ、唐田えりか、剛力彩芽、えびちゃん(マリーマリー)、隅田杏花、水野絵梨奈、根矢涼香、鎌滝恵利、安竜うらら、堀桃子、部沙也花、鴨志田媛夢、芋生悠、仙道敦子、野中隆光、西本まりん、宮崎吐夢、美知枝、清野茂樹、赤ペン瀧川、音尾琢真、黒田大輔、斎藤工、村上淳　ほか