第51回

ドラマ部門

奨励賞

受賞者

NHKエンタープライズ、NHK

作品名

ドラマ10 燕は戻ってこない

概要

派遣社員として暮らすリキ(石橋静河)は悩んでいる。職場の同僚から「卵子提供」をして金を稼ごうと誘われたのだ。アメリカの生殖医療エージェント「プランテ」日本支社で面談を受けるリキ。そこで持ち掛けられたのは「卵子提供」ではなく「代理出産」だった。元バレエダンサーの草桶基(稲垣吾郎)とその妻、悠子(内田有紀)が、高額の謝礼と引き換えに二人の子を産んでくれる「代理母」を探していた―。

選考理由

代理出産に潜む問題点を浮き彫りにしつつ、女性の貧困も描く社会派ドラマとして、観る者に多くを考えさせてくれた。桐野夏生の原作、長田育恵の脚本、Evan Callの音楽、石橋静河ら演技陣など優れた要素が結集した。

受賞の言葉

「命」は誰のものか、「正しさ」とは何か― 原作者の桐野夏生さんが小説を通して表現されていることに、テレビドラマがどう食らいついていけるか、大きな挑戦でした。
放送後、たくさんの反響がありました。嬉しかったのは、「たまたま目にしたドラマだったが、気がつけば最終回まで見てしまった」という声です。難しいテーマでしたが、エンターテイメントの力を借りて、とても広いところにまで届いたんだ、と胸が熱くなりました。
すべてのキャストスタッフの、プロフェッショナルな力と覚悟、熱意で、この賞までたどり着くことができました。ドラマを応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。
NHKエンタープライズ 板垣麻衣子

 

スタッフ

原作 桐野夏生
脚本 長田育恵
音楽 EvanCall
制作統括 清水拓哉(NHKエンタープライズ)、磯智明
企画・プロデューサー 板垣麻衣子(NHKエンタープライズ)
プロデューサー 大越大士(フリー)
チーフ演出 田中健二(NHKエンタープライズ)
演出 山戸結希(研音)、北野隆(フリー)
出演 石橋静河、稲垣吾郎、森崎ウィン、伊藤万理華、富田靖子、戸次重幸、中村優子、内田有紀、黒木瞳 ほか

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