ケガによって障がいを負った慶応義塾大学ラグビー部の杉田秀之さんが、ケガから12年後に、仲間の支えによって富士登山に挑んだ模様に独占密着した。
杉田さんは、2007年ラグビー部に入部。しかし、その夏の合宿中、頚髄を損傷してしまう。将来に絶望した杉田さんは部との連絡を絶ってしまう。
同期が4年生になった年、仲間から「部に戻って来ないか」という連絡がくるようになる。仲間たちの情熱に動かされて分析係として部に復帰。その年、慶大は10年ぶりに早大に勝利。その陰には、杉田さんがしたあることが…。
そして、ケガから10年が経ったある日。仲間から「いつ富士山登るの?」というメッセージが届く。実は、杉田さんが負傷した合宿の最終日に部員全員で富士登山の計画があったのだが、ケガにより中止に。再び仲間たちの思いにつき動かされ、富士山に登る決心をする。そして、2019年8月。杉田さんは仲間たち約80人と共に12年越しの約束を果たすべく富士登山へ挑む。

練習試合中の不慮の事故で選手生命を絶たれた慶大ラグビー部の杉田秀之さんが、ケガから12年後、仲間の支えによって約束の富士登山に挑む。その一部始終を、綿密な取材と質の高い再現ドラマ、そして登山への密着取材で見応えたっぷりに描き出した。杉田さん、監督、部員たち、それぞれの止まっていた時間が動き出す瞬間が記録された奇跡的な番組となった。20年以上にわたって人間が生み出す「奇跡」を追い続け、再現ドラマの手法を磨き上げてきた『奇跡体験！アンビリバボー』の歴史が結実した屈指の「神回」である。

このような素晴らしい賞を頂き、大変光栄ですし、とても嬉しく思っています。
番組では、視聴して頂いた皆様に少しでも勇気や希望を感じて頂ければという思いを胸に日頃から制作を行なっています。
この回については、障がいを負った杉田さんご本人の不断の努力とそして何より慶應義塾大学ラグビー部の皆さんの絆が素晴らしいと感じています。
誰しも困難に直面した時は、一人で抱えこみがちになるのですが、お互いに支え合うことで、一人の時よりも何十倍も力を発揮することができると実感させられましたし、多くの方に勇気や希望を感じて頂けたのではないかと思っています。
今後も、この賞を励みにより皆様の心に響く番組作りを目指していきます。
イースト・エンタテインメント　谷悠里

プロデューサー　角井英之（イースト・エンタテインメント）
総合演出　山森正志（イースト・エンタテインメント）
ディレクター　谷悠里（イースト・エンタテインメント）、酒井和宏（イースト・エンタテインメント）、鈴木麻衣子（フジテレビジョン）
アシスタントディレクター　奥田直貴（イースト・エンタテインメント）、田中大輝（イースト・エンタテインメント）
構成　成田はじめ（オズマ）、梅村真也
編成企画　島本講太（フジテレビジョン）
出演　ビートたけし、剛力彩芽、バナナマン
ゲスト出演　武井壮、川田裕美
VTR出演　杉田秀之、慶応義塾大学ラグビー部の皆さん