第50回
ドキュメンタリー部門
優秀賞
受賞者
テムジン、NHKエデュケーショナル、NHK
作品名
鷹を継ぐもの
概要
孤高の鷹匠、松原英俊。 山形の霊峰、月山を望む里で“森の王者”と呼ばれるクマタカと狩りに出る生活を50年近く送ってきた。 だが数年前に脳卒中を患い、左目も失明。 さらにクマタカが老衰、数百年続くタカ狩りの伝統は消滅の危機に。 そこに、都会から弟子入りを志願する女子高校生がやって来た。 その本気と素質を見込んだ松原は、鷹狩りの極意を伝授しようとするが…。 厳冬の日々、タカ狩りに魂を燃やす姿を描く。
選考理由
日本で唯一、クマタカを使って猟をする鷹匠を追った作品。 山形に住む鷹匠のもとに、女子高生が弟子入りを志願する。 年齢も性別も違う二人が、鷹狩りを巡って交流する。 鷹狩りという苛酷な仕事と、雪山の静かな情景の対比が美しい。 一人で取材、撮影をした高倉天地氏は、映像賞も受賞している。
受賞の言葉
「自然の中で鷹と生きたい」。 たった一つの夢を半世紀も追い続けてきた孤高の鷹匠、松原英俊氏がどうやってその人生にケリをつけるのか。 私はどうしても見届けたいと思いました。 世界の鷹狩りの歴史は4000年以上前、中央アジアが起源だと言われます。 現在、クマタカを使って雪山での狩りの技術を持っているのは松原氏だけ。 その彼が初めて弟子をとるかもしれないという事態に。 相手は都会育ちの高校生・宗萌美さん。 私はその歴史的瞬間に立ち会えている幸運を噛み締めながら、夢中でカメラをまわし続けました。 現在、宗さんは高校を卒業して松原氏の家に住み込んで、本格的な修行を始めています。 私は二人の行く末を見届けるため、これからも取材を続ける所存です。
テムジン 高倉天地
スタッフ
ディレクター・撮影・編集 高倉天地(テムジン)
プロデューサー 鐘川崇仁(テムジン)
制作統括 齊藤倫雄(NHKエデュケーショナル)、寺岡環(NHK)
取材 堀口裕生(テムジン)
音響効果 四元慧也(mixtape)
映像技術 川越大祐(moi)
音声 阿部哲也(moi)
語り 手嶌葵
出演 松原英俊、宗萌美
ドキュメンタリー部門のその他の受賞
このプロジェクトに関連した記事を見る
Warning: foreach() argument must be of type array|object, bool given in /home/xb894950/hbf.or.jp/public_html/wp-content/themes/theme/single-gallery.php on line 147
過去の受賞履歴
過去5年の受賞記録はこちら
受賞ギャラリー過去の全受賞記録はこちら
過去の受賞データベース放送文化基金賞の関連記事
放送文化基金賞の関連記事です。
表彰式やそのレポート記事などをお届けします。