第50回
放送文化基金50周年記念賞
受賞者
重延浩(テレビマンユニオン会長・ゼネラルディレクター)
業績
テレビ番組製作業界を理論的に牽引、38年にわたり『世界ふしぎ発見!』をプロデュース
選考理由
日本最初の独立系テレビ製作会社・テレビマンユニオンの創設に参画し、経営に携わるとともに、日本のテレビ製作会社の理論的リーダーとして業界を牽引。日本のテレビ番組の海外見本市への道を積極的に拓くなど数々の貢献を果たす。1986年から2024年3月までTBS系列で放送されてきた『世界ふしぎ発見!』を企画・プロデュースし看板番組に育て上げ、日本の放送文化に大きく寄与した。
受賞の言葉
私はいつもテレビジョンと向き合う時に、誰もやっていないことをやりたいと思っておりました。50年前、テレビジョンで立体テレビをやりたいと考え、日本テレビさんの協力を得て、「オズの魔法使い」の日本版テレビドラマの中で、魔女がガラスの球を覗くときの3分間の映像を、赤と緑の色眼鏡をかけて立体に見えるようにしたんです。日本で初めてだったと思います。その映像は非常に世の中の多くの方から興味をもっていただきました。テレビジョンが多くの人に喜んでもらうためのとても大事な媒体だと感じた仕事でした。
また、ベルリンがまだ東西に分かれている時代に、ベルリンのミュージアムを映像で一つに統一するという企画をNHKさんにもっていき、初めて民間のテレビジョン製作会社を迎え入れてもらいました。完成したのがNHKスペシャル「ベルリン美術館」です。ベルリンの東西の壁だけではなく、NHKと民間の壁という二つの壁を崩したことがとても嬉しい仕事でした。
そしてみなさんに一番知られている「世界ふしぎ発見!」。はじめは「セブンミステリー」という企画書でしたが、40年間もTBSで番組を続けることができました。
私は、本当にテレビジョンというものから、たくさんのことを学ばせていただきました。改めて放送文化にありがとうと申し上げたいと思います。
(贈呈式より抜粋)
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