第49回
ドキュメンタリー部門
奨励賞
受賞者
朝日放送テレビ
作品名
こどもホスピス ~いのち輝く“第2のおうち”~
概要
がんや心臓病などの重い病気と闘っている子どもたちは、国内に2万人いるとされている。長い入院生活で孤立感を深める子どもたちやその家族のために、安心して好きなことを学び、遊べる“第2の家”を提供するのが「こどもホスピス」だ。2016年、全国で初めて開所した大阪の民間小児ホスピス「TSURUMIこどもホスピス」に長期密着。病と懸命に闘う子どもと家族、寄り添うスタッフと支援者、最愛の子を亡くし新たな施設の立ち上げに奔走する母の姿を追った。TSURUMIこどもホスピスがまいた種は、いま、各地で花を咲かそうとしている。
選考理由
日本では、子供ホスピスは民間にしかない。人の生死や尊厳が医療だけに完結しているために、治すことが第一義に考えられているからだ。病める子供とその家族も癒やされるべきだという考えで、子供を亡くした親によって創立されたという。「放送を見て支援の輪は大きく広がった。『ケアにつながる放送』を提示することができた」と、作り手は語っている。
受賞の言葉
重い病気や障害を抱えていても子どもたちは友達やきょうだいと遊びたいし、新しいことに挑戦したい、学びたい、やんちゃもしたい。その当たり前の好奇心に全力で向き合う「こどもホスピスケア」の優しさに胸を打たれ、この温かさこそ何よりも伝えたいと考えました。取材者として「他者の不運をただ消費してしまっていないか」という内なる恐れ・不安があったのも事実です。そう悩んだ時に必ず振り返ったのは「なぜ取材を受けてくれているのか」という一点でした。この度の受賞をきっかけに各地でこどもホスピス設立の気運が高まればと願っています。厳しい状況の中で貴重な時間を割いてくださったすべての子どもたちや家族に感謝申し上げます。
朝日放送テレビ 長谷川健
スタッフ
プロデューサー 西一樹
ディレクター 長谷川健
ナレーション 桂紗綾
撮影 神近伸彰(エキスプレス)
編集 靏井治(アイネックス)
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