第51回

放送文化部門

受賞者

吉崎健(NHK福岡放送局)

業績

長年にわたる「水俣病」など地域に根差したドキュメンタリー番組の制作

選考理由

1989年の入局以来、主に九州を拠点にディレクターとして活動してきた。水俣病や長崎の原爆、諫早湾干拓問題など、一貫して地域の視点から社会課題の本質に迫り、語られざる声に向き合いながら、地方発のテレビジャーナリズムを発信し続けている。特に水俣病の取材においては、胎児性患者との信頼関係を長年かけて築き、当事者の思いや日常に寄り添いながら、その姿を丹念に描いた番組などを手がけてきた。現在も取材を継続し、地域が抱える課題を社会に問いかけている。

受賞の言葉

ようやく辿り着いたら、その先に新たな道が続いていました。同じテーマでもその先へ、その奥へ進もうとしてきた気がします。水俣に出会って34年、制作した水俣関連番組は35本になります。九州を拠点に、諫早湾干拓や長崎原爆、熊本地震や筑豊など、1回作ったら終わりではなく、できるだけ継続して取材してきました。その原点には、水俣病の患者さんに言われた言葉があります。「マスコミは自分の都合のいい時に来て用が済んだら去って行く」。受賞を励みに、これからもその先に続く道を歩きたいと思います。ありがとうございました。

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