第51回

放送文化部門

受賞者

NHK「性暴力」プロジェクト

業績

継続して性暴力被害者の実態を伝え社会の理解を促進

選考理由

2019年にNHKのサイト「性暴力を考える」を開設し、性暴力被害者の声を丁寧に記録し、社会に広く伝えてきた。被害者や視聴者が互いに繋がり支え合うネット上のコミュニティを形成しながら、活動を継続的に展開することで、社会の意識変革を促す新たな報道のかたちを模索している。膨大な証言とデータに基づく発信は、司法や政策の場でも引用され、2023年の刑法改正にも寄与。さらに、児童への性的搾取や生成AIによる児童ポルノ問題にも積極的に取り組み、社会課題の解決に貢献している。

受賞の言葉

2019年、性暴力を”個人の痛み”ではなく、社会の問題として考えるため有志で取材班を結成しました。今回の受賞は、私たちに声を寄せてくれた皆さんに捧げたいと思います。見ず知らずの取材者の前で体験を語ることはどれほど勇気のいることだったでしょう。それでも「これ以上誰も苦しまないでほしい」と、思いを託してくださった。
残念ながら、いまも性暴力は起きています。けれど刑法は改正され、トラウマへの理解も広がりつつあります。社会は変えられる。皆さんが教えてくれたことです。
NHKグローバルメディアサービス 飛田陽子

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