2011年の立ち上げ以来15年、Tokyo Docsはドキュメンタリー番組の国際共同制作・海外展開を実現する国際イベントとして着実に定着し、最近ではアカデミー賞ノミネートにつながる作品も出るなど、優れた成果を上げている。ドキュメンタリー番組の海外展開への道筋を切り拓いた天城氏の功績を讃えるともに、Tokyo Docsが世界に通用する映像コンテンツ制作、人材育成で一層の役割を果たすことを期待する。

「特別賞」
メディア環境が大きく変化するなか、放送の未来を切り拓いたり、新たなメディア文化創出にチャレンジする取り組みを表彰し、その可能性を積極的に応援する賞

放送文化基金賞特別賞をいただけることは、私たちにとってこれ以上の光栄と喜びはありません。私たちを支えてくださったすべての方々に厚く御礼申し上げます。

Tokyo Docsは、ドキュメンタリー制作の未来を切り拓くためのプラットフォームとして、国際共同制作を通して日本からの発信を強化することを目的に、2011年、東日本大震災の年にスタートし、国内外のドキュメンタリー制作者が集まり、アイディアを共有し、実現への道筋を模索する場として活動してきました。私たちの目標は、単に映像作品を生み出すだけでなく、世界中の多様な視点を結びつけ、社会に新たな価値観や対話をもたらすことにあります。この目標に向けて更に努力を重ねる所存です。

天城靱彦（元NPO法人Tokyo Docs理事長）