第47回

エンターテインメント部門

奨励賞

受賞者

NHK

作品名

戦国SF時代劇 光秀のスマホ 歳末の陣

概要

“もしも明智光秀がスマホを持っていたら…”全編スマホ画面で送る戦国SF時代劇。
ネットニュースで桶狭間の戦いを知った明智光秀は、メッセージアプリを通じて信長にコンタクトし織田家に中途採用される。ライバル秀吉とフォロワー数でしのぎを削る中、家臣団初の城主になるなど順調に出世を重ねフォロワーも激増。しかし、信長からのパワハラ鬼電と過労、裏アカでの誤爆ツイートをきっかけに本能寺の変へと突き進んでいく…。
2020年10月に5分×6話で放送した『光秀のスマホ』に、ライバル“秀吉のスマホ”を新撮し再構成した拡大版。

選考理由

「もし戦国武将がスマホを持っていたら」というあり得ない設定のもと、全編スマホの画面のみで描く新機軸のSF時代劇である。現代の「スマホ・SNSあるある」がふんだんに盛り込まれ、歴史がぐっと身近なものになる。と同時に、スマホに支配される現代人への鋭い風刺にもなっている。

受賞の言葉

全編スマホで描いたベルギーのドラマ『#tagged』にインスパイアされ、大河ドラマ『麒麟がくる』に相乗りして運よく通った妄想企画。どう撮るのか、アプリはどうするのか、俳優はどう演じるのか…等々、初めてだらけの試みに、素晴らしいアイディアとワザを持った局内外のプロが集い、みんなで“ニヤニヤしながら”挑みました。歴史を如何に伝えるか、新しいテレビエンターテインメントとは…そんな大仰なことではなく、「これは絶対おもしろがってくれる人がいるぞ(抱えている不安を一瞬忘れるくらいに)」、そんな思いを共有した大人たちの本気の“企み”です。企み成功の証としての受賞に、チーム一同、ありがたき幸せにて御座候。
NHK 田中涼太

スタッフ

企画・演出 田中涼太
制作統括 水髙満
プロデューサー 家冨未央
ディレクター 本庄優一
脚本 竹村武司(フリー)
助監督 桑島憲司(フリー)
スマホ設計 松田美喜子(NHKアート)
撮影 髙橋紘介
音声 寺田倫昭(シバテック)
照明 髙橋温志
出演 山田孝之、和田正人、島﨑信長、田中みな実、小島みなみ、松澤可苑、湯本柚子

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