HBF 公益財団法人 放送文化基金

文字サイズ:

HOME放送文化基金賞受賞のことば 第49回 放送文化部門

放送文化基金賞

受賞のことば 第49回 放送文化部門

受賞一覧へ戻る

香取啓志(かんどり けいし)

radiko最高技術顧問
メディアプラットフォームラボ取締役 所長 兼 技術戦略室長

radikoの開発・普及に貢献

 radiko誕生以後13年間でオーディオメディアの聴取環境は激変してきました。
 ラジオは電波で聴取しますが、radikoはIPでつながる全てのデバイスでラジオを聴取可能とする、新しいライフスタイルを提案してきました。
 進化が止まらないメディア環境として次世代放送アーキテクチャー(Native IP、WEB3、NFTなど)を検討しています。radikoはこれからのネット文化のコンテンツ課題として、聴取者に安心、安全な配信を支える次世代メディアの環境構築を考えています。

FMいるか

函館山ロープウェイ

コミュニティFM第1号として、30年間日本のコミュニティFM界を先導

 1992年の開局から30年。阪神淡路大震災、東日本大震災など、多くの災害が発生する度、情報発信に一役買ってきたコミュニティFMは、現在全国に337局あります。オールドメディアと言われて久しいラジオですが、いざという時、あなたにとって必ず大切なアイテムになるはずです。今回、素晴らしい賞をいただき本当にありがとうございます。それに恥じぬよう、これからも全国の多くの仲間と力を合わせ、地域振興に邁進します。
 コミュニティFMは、いつもあなたのそばにいます。
FMいるか 宮脇寛生

広島テレビ制作スタッフ

広島テレビ放送

原爆ドキュメンタリーを学校の平和教材に活用

 広島テレビでは開局以来、原爆や平和に関するドキュメンタリーを200本以上制作してきました。被爆者の平均年齢は84歳を超え、若い世代が当時のことを聞くことが難しくなっています。そこで、ライブラリー室に眠っている作品を子ども達の平和教育に役立ててもらおうと、平和教材を作成しました。
 G7広島サミットでは核保有国の首脳も原爆資料館を訪れ、核兵器が使われてはいけないと確認しました。私たちの作品が平和について考える一助になるならば、制作者としてこれ以上の喜びはありません。
広島テレビ放送 道閑慎一

『ガイアの夜明け』制作スタッフ

テレビ東京

20年にわたり、地上波プライムタイムで経済ドキュメンタリー番組『ガイアの夜明け』を放送

 番組が始まった2002年、世界はテロと報復戦争の混乱の最中。日本経済は「失われた10年」の低迷時代。「ガイア」=母なる生命体=地球の「夜明け」。暗い時代に希望という光を指し示したいという信念で、番組は生まれたと引き継がれています。そして2022年、未曽有のコロナ禍、世界を分断するまさかの戦争が勃発。再び先の見えない混沌の時代に…。番組ができることは、まだまだあるはず。この度、栄誉ある本賞をいただき、その想いを一層強くしております。番組を支えていただいている多くの関係者の皆様、そして視聴者の皆様に感謝致します。多謝!
テレビ東京 鈴木嘉人