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放送文化基金賞

創作ドラマ大賞過去の記録

2022年 第47回創作テレビドラマ大賞

タイトル 受賞者
大賞 「ケの日のケケケ」 森野マッシュ
佳作一席 「未完の本」 古賀光紘
佳作二席 「二人の劇団」 中村謙一

10月に行われた最終審査会で大賞・佳作受賞作が選ばれ、2022年11月2日(水)に、第50回創作ラジオドラマ大賞と合同で贈賞式が行われました。

第47回創作テレビドラマ大賞受賞者

第50回創作ラジオドラマ大賞受賞者

大賞「ケの日のケケケ」梗概
森野 マッシュ(もりの まっしゅ)

 片瀬あまね(15)が生きる世界は、刺々しくうるさくて、過剰にまぶしい。感覚過敏と共に生きるあまねが入学した東高校には、部活動への入部を強制する校則が存在した。そこであまねは、校則の裏をかき、人生を休憩したい人のための同好会『ケケケ同好会』を設立する。そんな折、感覚過敏を治そうとしてくれる、母親の新しい彼氏がやってきたことで家庭環境が変わっていく。
 あまねが2年生になると、生徒会長が変わったことでケケケ同好会は廃部に。母親の妊娠をきっかけに家族との関係も崩れ、学校にも家にも居場所がなくなる。しかし、ある同級生から連絡を受けたあまねは「家族よりはまだ学校の方がどうにかなる」と思い立ち、生徒会長になって学校を変えようと決意する。
 「人生のほとんどを占めるケの日こそ、ご機嫌にいきましょう。ケケケケケ」

2022年   第50回創作ラジオドラマ大賞

タイトル 受賞者
大賞 「決められない松田、おすすめの一本」 上原 哲也
佳作一席 「傑作が落ちて来る」 杉原 大吾
佳作二席 「息が、つまるほどの」 鈴木 佳朗

3月にオンラインで最終審査が行われ、大賞1本、佳作2本が決まりました。贈賞式は11月に創作テレビドラマ大賞と合同で行われる予定です。

大賞作品・梗概「決められない松田、おすすめの一本」
上原 哲也(うえはら てつや)

 レンタルビデオ店のアルバイト、松田大智は、何をするにも決められない。映画監督になる夢も挫折し、バイト先の店長・日垣に拾ってもらい7年、現状維持の生活。唯一のやりがいは映画のPOP制作。店長、同僚の神園と共に、それなりに楽しくやっていた。
 そんな矢先、サブスクのあおりを受け、バイト先の閉店が2ヶ月後に決まる。
 焦った松田だったが、決められない性格から、ひとまず店のPOPを作り続ける。客の数は少ないが、常連からの評判は悪くない。その評判を持って店長に店の継続を提案する松田だったが、店長の決断は変わらない。逆に、自身の決められない性質を指摘され、店の仕事に意気消沈してしまう。
 閉店まで僅か、松田は同僚の神園への嫉みを口にする。神園は煮え切らない松田への苛立ちと気遣いから、理想的な選択肢がなくてもまずは一歩を踏み出せと発破をかける。 店の最終日、覚悟を決めた松田に、思いがけないチャンスが舞い降りる。

2021年 第46回創作テレビドラマ大賞

タイトル 受賞者
大賞 「月食の夜は」 竹川春菜
佳作一席 「塔の三姉妹」 武田雄樹
佳作二席 「お粋に花咲く」 中川裕規

2021年10月に行われた最終審査会で大賞・佳作受賞作が選ばれ、11月5日(金)に、第49回ラジオドラマ大賞と合同で贈呈式が行われました。

大賞「月食の夜は」梗概
竹川 春菜(たけかわ はるな)

 宮内駿(15)は来週末にスーパームーンの月食があることを知り、思いを寄せるクラスメイト、岸本翠(14)を誘うが、相手にされず撃沈する。
 翠は母親の介護を担うヤングケアラーだった。一方の宮内は、受験勉強に身が入らない。その夜、再会した2人は改めて話し、少し距離が縮まるのだった。
 翌日、翠は宮内のおかげで同級生と中学生らしい時間を楽しむが、帰宅すると母親がトラブルを起こしており、その様子を宮内に見られてしまう。この日を機に母の病状が悪化し、学校に来なくなる翠。助けを求められずにいると、宮内が教師らを連れて来てくれ、家の事情が明るみとなった。
 翠の家にソーシャルワーカーが付くも、翠の母は浮かない顔。翠を手元に置こうと勉強を妨げるのだった。気持ちが爆発した翠は、母の首に手をかけてしまう。直前で我に返るが気持ちは限界を超えていた。家を飛び出すと、そこで宮内と再会。2人は月食を探して夜空を見上げるのだった。

2021年 第49回創作ラジオドラマ大賞

タイトル 受賞者
大賞 「手を振る仕事」 足立 聡
佳作 「親ごころ、子ごころ」 森田 志保子
佳作 「名もがりの町」 兵藤 るり

2021年3月にオンラインで最終審査が行われ、大賞1本、佳作2本が決まりました。
贈賞式は11月5日(金)に創作テレビドラマ大賞と合同で行われました。

大賞「手を振る仕事」梗概
足立 聡(あだちさとる)

 佐藤(25)は電車に手を振る仕事をしている。佐藤には小さい頃から車掌になりたいという夢があった。しかし、今は鉄道会社のPR活動の一環で、駅の隣にあるアパートの一室で電車に乗っている乗客に向かって、笑顔で手を振るというのが仕事だ。毎日手を振るだけの仕事。手を振っても振り返してくれる人なんてほとんどいないけれど・・・ 佐藤は病院で偶然、いつも電車から笑顔で手を振り返してくれる由美(20)に出会った。由美はダンサーを目指し上京してきたのだが、持病の喘息が酷くなり通院していた。佐藤と由美は気が合った。
 仕事に対してやる気を失っていた佐藤に由美は「人に出会った時、別れる時、人は手を振る。出会いと別れに立ちあう素敵な仕事やで」その言葉で佐藤は仕事に向き合い始める。佐藤は、乗客が手を振り返してくれるために色々工夫をする。そして次第に手を振り返してくれる乗客が増えていくのだが・・・。

2020年 第45回創作テレビドラマ大賞

タイトル 受賞者
大賞 「カントリーロード」 船越 凡平
佳作 「その川の先に」 飯塚 耕一
佳作 「花時計」 北浦 勝大

最終審査会によって3本が選ばれ、11月6日(金)に贈呈式が行われました。大賞作品はドラマ化され、2022年春にNHK総合テレビで放送される予定です。

大賞「カントリーロード」梗概

 地方の町に住む小学5年生のはるか。幼い頃に母は他界し、現在は父との二人暮らし。学校もろくに行かず、不満の日々。
 ある夏の日、父親と喧嘩をした。翌朝、こんなところ出て行ってやる。と衝動的に家出を敢行。目的地は叔母(母の妹)和歌子の住む東京だ。
 夕方。東京へ辿り着く。数日間、はるかは和歌子宅で過ごすことに。共に過ごす二人。はるかは母の面影を、和歌子は姉のそれを、どこか相手に感じていたのかもしれない。
 ある夜二人で夏祭りに出かけ、その帰る道すがら、はるかは尋ねた。母の死について。
 数日経ち、はるかは和歌子と帰宅する。祖父母宅(和歌子の実家)に寄り、そのあとに母の墓参りへ。そこで二人は少し泣き、そのあと笑いあった。
 最寄駅に帰ってきたはるかは、駅で待っていた父に素直に謝り、和歌子ともそこで別れた。その町の空気、匂いは、不思議にどこか懐かしく、母がそこにいるような気がした。はるかは深く息を吸い、前を見据えた。

2020年 第48回創作ラジオドラマ大賞

タイトル 受賞者
佳作 「届け、風の如く」 田窪 泉
佳作 「ほぞ」 水城 孝敬
佳作 「ひかりの子たち」 水上 春

 3月に最終審査会によって3本が選ばれ、11月6日に創作ドラマ大賞と合同で贈呈式が行われました。

大賞「届け、風の如く」梗概

 時は天保、場所は大坂。瓦版屋の佐吉(21)と三味線弾きの紀之介(19)は、今日も2 人で瓦版を売っている。扱うのは売れ筋だが御法度の心中もの。声をかけてきた侍を役人と勘違いして逃げ出す。それが学者・中斎(44)との出会いだった。
 ある時、佐吉の思い人で遊女の千代(18)が、飢饉による家族の死と堕胎という憂き目に遭い、佐吉の瓦版に影響されて客の男と心中してしまう。自責の念にかられ瓦版が作れなくなる佐吉。その頃紀之介は、飢餓で苦しむ民を救済する中斎に心酔し、門弟となる。佐吉は、一時しのぎの救済を懐疑的に見ていたが、餓死寸前の少女・千代(7)と出会い、彼女に遊女の千代を重ね、お上に立ち向かう中斎に同調し始める。
 中斎は決起。しかし、密告により鎮圧され自害する。絶望する紀之介に佐吉は、中斎の思いを瓦版で全国に広める、それが自分達の戦いだと告げる。
 とある街角、熱い目の2 人が声を上げ三味線をかき鳴らす。

2019年 第44回創作テレビドラマ大賞

タイトル 受賞者
大賞 「星とレモンの部屋」 佃 良太
佳作 「もやすゴミの日」 富安 美尋
佳作 「激情のフィスト」 寺井 靖博

最終審査会によって3本が選ばれ、11月1日(金)に贈呈式が行われました。大賞作品はドラマ化され、2021年の春にNHK総合テレビで放送される予定です。

大賞「星とレモンの部屋」梗概

「僕は父の死体と暮らしています」
引きこもり歴二十五年の里中いち子(39)は、マッチングアプリで、矢木涼(26)と出会った。涼も同じ引きこもり。そして、二週間前に父親を亡くしていた。パニック障害で人と会うことが出来ない涼は、父親の遺体を自宅に遺棄している。そんな事実を知らないいち子は、ネット上で涼と、いびつな交流を続ける。そして、いち子の母も倒れた。自宅で倒れた母に何もしてあげられない、いち子。二人は親の遺体と長い時間を過ごしながら、自分の過去と現在に終止符を打つ。終わってしまった人生の先に、ほんの少しの希望を抱いて。

2019年 第47回創作ラジオドラマ大賞

タイトル 受賞者
佳作 『ごらん、花々の彩りを』 美野 洋平
佳作 『幽霊シッター』 渡辺 由佳
佳作 『目が覚めるまでは、良い夢を!』 坂下 泰義
佳作 『盆の空に跳ねる』 岩中 栄美

 3月に最終審査会によって佳作4本が選ばれ、3月22日に第47回創作ラジオドラマ大賞の贈呈式が行われました。今回は、大賞は「該当作なし」となりました。