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放送文化基金賞

創作ドラマ大賞への参加

「創作ドラマ大賞」  日本放送作家協会のサイトへ
 「創作ドラマ大賞」は、一般社団法人 日本放送作家協会とNHKが実施している事業で、テレビ・ラジオドラマの創作脚本を全国から懸賞公募して新人を発掘し、次代の放送を支える作家を育成する事業です。
 放送文化基金は、その事業を後援しており、テレビ・ラジオの大賞作品にそれぞれ賞金50万円を贈呈しています。

2023年   第51回創作ラジオドラマ大賞

タイトル 受賞者
大賞 「逆さ首」 菊谷 淳子
佳作一席 「春の飛沫」 上野 詩織
佳作二席 「YOYOと」 柚子

3月に最終審査が行われ、大賞1本、佳作2本が決まりました。贈賞式は3月20日に行われました。

第51回創作ラジオドラマ大賞受賞者

大賞受賞 菊谷氏

大賞作品・梗概「逆さ首」
菊谷 淳子(きくたに じゅんこ)

 コレラ(コロリ)が蔓延する江戸の損料屋で働くおなつは、弟の新太と二人暮らし。
 新太は4つのときにこじらせた風邪が元で脳性麻痺になり、体が大きく反り返った「逆さ首」で、用を足すにも介助が必要な体。幼いときから新太の面倒はずっとおなつがみてきた。おなつは、馬に蹴られそうになった時に助けてくれた喜助と思いがけず交流を深めていく。その頃から新太がおなつの介助を拒むようになり悩むおなつ。そんな中、喜助との縁談は新太が原因で破談になる。その喜助から新太が見世物小屋へ入っていくところを見たと言われ、怒るおなつ。実は新太は自立への訓練を重ね、無病息災の御利益があると拝まれている「逆さ首」として見世物小屋で働こうとしていたのだ。受け入れられず泣くおなつに、損料屋の主の妻は諭す。
 「一人で抱え込まず助けを求めたっていい、助けられたらまた別の人を助ければいい。
 不幸をつなぐんじゃなくて助けをつなぐんだ」おなつは新太の旅立ちを応援し、自分もがんばって行こうと決意する。

2022年 第47回創作テレビドラマ大賞

タイトル 受賞者
大賞 「ケの日のケケケ」 森野マッシュ
佳作一席 「未完の本」 古賀光紘
佳作二席 「二人の劇団」 中村謙一

10月に行われた最終審査会で大賞・佳作受賞作が選ばれ、2022年11月2日(水)に、第50回創作ラジオドラマ大賞と合同で贈賞式が行われました。

第47回創作テレビドラマ大賞受賞者

第50回創作ラジオドラマ大賞受賞者

大賞「ケの日のケケケ」梗概
森野 マッシュ(もりの まっしゅ)

 片瀬あまね(15)が生きる世界は、刺々しくうるさくて、過剰にまぶしい。感覚過敏と共に生きるあまねが入学した東高校には、部活動への入部を強制する校則が存在した。そこであまねは、校則の裏をかき、人生を休憩したい人のための同好会『ケケケ同好会』を設立する。そんな折、感覚過敏を治そうとしてくれる、母親の新しい彼氏がやってきたことで家庭環境が変わっていく。
 あまねが2年生になると、生徒会長が変わったことでケケケ同好会は廃部に。母親の妊娠をきっかけに家族との関係も崩れ、学校にも家にも居場所がなくなる。しかし、ある同級生から連絡を受けたあまねは「家族よりはまだ学校の方がどうにかなる」と思い立ち、生徒会長になって学校を変えようと決意する。
 「人生のほとんどを占めるケの日こそ、ご機嫌にいきましょう。ケケケケケ」