創作ドラマ大賞への参加
「創作ドラマ大賞」 日本放送作家協会のサイトへ
「創作ドラマ大賞」は、一般社団法人 日本放送作家協会とNHKが実施している事業で、テレビ・ラジオドラマの創作脚本を全国から懸賞公募して新人を発掘し、次代の放送を支える作家を育成する事業です。
放送文化基金は、その事業を後援しており、テレビ・ラジオの大賞作品にそれぞれ賞金50万円を贈呈しています。
2024年 第52回創作ラジオドラマ大賞
賞 | タイトル | 受賞者 |
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大賞 | 「父さんが会いにきた」 | 門前日和 |
佳作 | 「サクラサクラ」 | 三谷武史 |
奨励賞 | 「彼女はきっとからりと笑う」 | 岸朋楽 |
奨励賞 | 「優しい噓」 | 青山ユキ |
3月に最終審査が行われ、大賞1本、佳作1本、奨励賞2本が決まりました。贈賞式は3月25日に行われました。
門前 日和(もんぜん びより)
冴えない生活を送る諒介に「父が倒れた」と連絡があった。そこに幽体離脱した父の生霊が現れた。
「父親が倒れたんだから、かけつけてくれよ」
父に押しきられて、倒れた父のいる函館へ向かうことになった。その道中、諒介はひさしぶりに父と会話した。父は諒介の話を楽しそうに聞いてくれた。しかし突然、「俺、今、死んじゃったよ」と言って、父は消えてしまった。
諒介は函館に着いて、死んだ父と対面した。その後、父の家を整理しに行くと、荒れ放題で、冴えない生活を送っていたのがすぐにわかった。しかも5台のふとん乾燥機が出てきた。どうして5台も?
お店から事情を聞くと、酔った父が「ふとんをふわふわにできる人がちゃんとした人だ。俺はちゃんとした人になりたいんだ」と言って購入したらしい。父はバカだと思った。でも自分を変えたかった気持ちは伝わってきた。
そんな父の気持ちだけでも受けつごうと思い、諒介は自分を変えようと決意した。
2023年 第48回創作テレビドラマ大賞
賞 | タイトル | 受賞者 |
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大賞 | 「明日、輝く」 | 竹上雄介 |
佳作一席 | 「天使の自涜」 | 伊藤彰汰 |
佳作二席 | 「タケシと宇宙人の夏物語」 | 三原貴志 |
10月に行われた最終審査会で大賞・佳作受賞作が選ばれ、2023年11月2日(木)に、贈賞式が行われました。
竹上 雄介(たけがみ ゆうすけ)
将来有望のランナー・新野亮介は、駅伝の試合でライバルの堂前に転倒させられ、ケガを負う。
3年後、現役を引退した新野(25)は家出中の心海(15)と出会う。復讐を誓うほどの恨みがあると言う心海。新野は聞き出そうとするが、逆に自身の過去を話すことに。すると心海は、オリンピック選手にまで上り詰めた堂前に復讐しろと言い出す。新野の押し殺していた恨みが蘇っていく。一方の心海は恨みを打ち明けない。だが新野は心海が同じ家出少女たちと広場で生活し、オーバードーズに走っていることを知る。
やがて二人の距離は縮まり、心海は高校でダンス部に入りたいと夢見るも、その道が毒親の父によって奪われたことを明かす。心海の復讐は父を殺すことだった。
ついに復讐できる機会に巡り合う二人。が、失敗に終わる。それでも二人はたわいもない時間を過ごす中で、心のわだかまりが少しだけ昇華されたことに気付く。そして新たな人生の指針を見つける。