第51回
ラジオ部門
奨励賞
受賞者
文化放送
作品名
文化放送開局記念 昭和100 年スペシャル「ドンとモーグリとライオンと ~やなせたかし 名作前夜」
概要
「アンパンマン」の生みの親、やなせたかし。多彩なエンターテイナーとして知られているが、1960年頃はラジオ作家としても活動していた。それから半世紀以上の時が経ち、2024年春。当時の書き下ろしラジオドラマ台本が、文化放送の保管資料から発見された。そこには「やさしいライオン」「手のひらを太陽に」「アンパンマン」といった、後のやなせたかしの代表作に繋がるモチーフが数多く散りばめられていた。これらの貴重な資料を、やなせ本人や関係者のインタビューを交えながら紹介していく。名作が生まれる「前夜」の息遣いがラジオにあった。
選考理由
自局の膨大なアーカイブスから、貴重な音源や台本を探し出して構成した番組。詩人や作家として多才な活躍をしたやなせ氏の魅力を伝えるとともに、日々のラジオドラマの中で後のやなせ作品の源流が育まれたことが発見された。ラジオ番組制作者に勇気をもたらしてくれる番組である。
受賞の言葉
「正義はある日突然逆転する」。戦争を経験し、やなせ先生はこう語っています。何が本当に正しいことなのか曖昧な世界の中で、先生の描く作品には「ずっと変わらない正義」がありました。登場人物たちは、私たちに「生きるとはなにか」「何のために生きるのか」を問いかけています。半世紀以上の時を経たいま、先生の貴重な資料と巡り合えたことは偶然であり必然でもあったと感じています。今回をきっかけに、エンターテイナー・やなせたかしがラジオに残した軌跡を多くの方に知っていただけたら嬉しく思います。最後に、番組制作にご協力くださった全ての皆様に深く御礼申し上げます。
文化放送 豊澤佑衣
スタッフ
企画・ディレクター 豊澤佑衣
プロデューサー 奈良重宗
アドバイザー 鈴木敏夫
構成 山田睦美(フリー)
編集 池渕浩史(フリー)
整音 上原裕司
出演 やす子、小野大輔、久里千春、加藤タキ、平松利津子、仙波美由記
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