第48回

ラジオ部門

奨励賞

受賞者

ニッポン放送

作品名

ニッポン放送報道スペシャル あの日の誓いから10年・始まった共生社会への挑戦!

概要

1998年、福島県会津若松市に生まれた小椋汐里さんは生後2か月で網膜芽細胞腫という目の病気で左目を摘出。5歳の時に右目も摘出し全盲となった。小学校時代から英語に接してきた小椋さんは東北学院大学文学部英文科に進み、在学中に仙台市の教職員採用試験に合格。去年4月から中学校の英語教師となった。小椋さんは生徒に英語の魅力と視覚障がい者の存在を理解してもらいたいと願い日々教壇に立っている。大多数の生徒、教職員は視覚障がい者と接した経験がなかった。番組では中学生や教職員らが試行錯誤のなか取り組む「共生社会1年目」の挑戦を追った。

選考理由

盲の新人英語教師。非常に明るく、希望を示せている。このような交流は、教師と生徒の両方を成長させる。ダイバーシティの幸福な成功例。外国語教育の専門家の意見も取り入れると、もっと深く広がりのあるものになりえたのではないか。

受賞の言葉

私が小椋汐里さんと初めて出会ったのは東日本大震災の年、東北地区視覚支援学校主催の弁論大会でした。小椋さんは当時12歳。彼女は白杖がなくても積極的に外に出ます。何とか道を探し周りの人に聞いて目的地にたどり着こうと努力します。「明るく前向きでまずは行動」がモットーの彼女は当時から「共生社会」の体現者でした。「英語が話せれば世界が広がる」この喜びを子供たちに伝えたい。「私と接することで子供たちに障がい者を知って欲しい。」彼女はずっと体を張って生きてきました。この10年間、多くの方に彼女を知って欲しいと願い取材と番組制作を続けてきました。今回はその機会を頂き心から感謝申し上げます。
上村貢聖

スタッフ

プロデューサー 遠藤竜也
ディレクター 森田耕次
取材 上村貢聖
構成 桜林美佐(オフィスサッキ-)
技術 石垣哲(イメージファクトリィ)
出演 小椋汐里、上柳昌彦

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