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HOME放送文化基金賞受賞のことば 第48回【番組部門】テレビエンターテインメント番組部門

放送文化基金賞

受賞のことば 第48回【番組部門】テレビエンターテインメント番組部門

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最優秀賞

水曜日のダウンタウン
おぼん・こぼん THE FINAL

(TBSテレビ)

水曜日のダウンタウンという番組は、まだ見たことのない何かを求めて、なるべく新しい企画、なるべく新しい題材に毎週挑み続けている番組です。その分、空振りをすることも多いし、ときにお叱りを受けるような内容になってしまうことも少なくありません。今回も、普通ならあまり目にしたくないような他人の揉め事に、半ば興味本位で首を突っ込んでいきました。けれどその先には、我々も、そしてご本人たちも予想していなかったであろう、素敵なゴールが待っていました。これからも失敗を恐れずチャレンジを続けていきたいと思います。この度はありがとうございました。
TBSテレビ 藤井健太郎

優秀賞

100分deパンデミック論
(テレコムスタッフ、NHKエデュケーショナル、NHK)

 「コロナ貧困」「自粛警察」といったワードが飛び交い、不安や閉塞感が社会を覆う。心が疲れる。このいやな感じの正体を名著を通して見定めてくださる論者は誰か。慎重に検討し、大胆かつ新鮮な顔ぶれを目指しました。テレビは初めての小川公代さん、栗原康さんに出て頂けたのが、とても大きなことでした。そこに斎藤幸平さん、高橋源一郎さんとくれば鬼に金棒。ジジェク、ウルフ、大杉栄、サラマーゴ。番組でも源一郎さんが指摘されていましたが、それぞれが持ち寄った本の著者は全員強者「ではない」人。非常時に乗じて押し進められる「強者の論理」に「弱い者」「病者」の立場から抗うこと。番組もそういう立場で作り続けていきたいと思います。
テレコムスタッフ 羽根井信英

奨励賞

ザ・モキュメンタリーズ
~カメラがとらえた架空世界~

(WOWOW)

 報道セクションのないWOWOWが世の中に社会的なメッセージを発信するにはどうしたら良いだろう???そんなことをずっと考えていました。今回、脚本・監督の伊藤峻太さんと出会い、モキュメンタリーという手法で、エンターテインメントまで昇華させれば、メッセージを投げかけることが出来るかもしれないと、この企画に着手しました。世界観、登場人物の設定、各世界のルール作りから撮影手法まで、長い時間をかけて企画を練り続けてきました。踏み込みにくいテーマ、日常の中で見過ごしてはいけない事象等をこのスタイルで、視聴者の皆様に楽しんでいただきながら問題定義できたらと思って制作しました。支えていただいた皆様に心から感謝です。
WOWOW 宮田 徹

奨励賞

笑いの総合格闘技!
千原ジュニアの座王 新春SP

(関西テレビ放送)

 関西ローカルの深夜でスタートして5年。愛情を持ってコツコツと制作してきた番組が、今回の特番で栄えある賞をいただき、スタッフ一同、心より嬉しく思っています。このゲームの原案者で普段は「4本撮り」で司会をしていただいている千原ジュニアさん、特別な存在感で審査委員長を務めてくださった松本人志さん、そして、名勝負を演じてくれたプレイヤーの皆様、そんな芸人さんたちの輝きがあってこその番組です。お題の作成から編集に至るまで「少しでも芸人さんのおもしろいところを出せたら」と思いながら作りましたので、決して上品な番組ではございませんが、今後も視聴者の方々に楽しんでいただけるようレギュラー放送からがんばります。
関西テレビ放送 池田和彦