放送文化基金賞
第48回放送文化基金賞「【個人・グループ部門】放送技術」の受賞のことば
日本テレビ放送網 日本テレビAI社内開発チーム
AI業務支援システム「エイディ」の社内開発と運用

最初は1人でのプログラム開発から始まりましたが、今では30名を超える多くの制作者や技術者がチームに参加するようになりました。業務効率化や新しい番組表現に積極的な仲間達と、導入から僅か半年と少しにも関わらず、非常に数多くエイディを活用しています。今後もさらに多様な活用を予定しており、他社様からのお問い合わせも複数頂いております。長期的に放送業界全体によい影響を与えられるよう、精進してまいります。
日本テレビ放送網 篠田貴之
NHK 8Kハイスピードカメラ開発グループ
8Kハイスピードカメラの開発

スローモーション映像は、アスリートの躍動感や試合の決定的な瞬間を鮮明に捉えることができ、スポーツ制作において必要不可欠です。スローモーション映像を8K解像度で撮影する8Kハイスピードカメラを世界に先駆けて開発し、東京五輪やワールドカップなど、数々の8K中継制作での豊富な運用実績を残しました。
今後も開発部門と運用現場が一体となり、視聴者に様々な感動をお届けできるコンテンツを提供していきたいと思います。
NHK 佐藤真悟
山口放送、日本通信機、NHKテクノロジーズ「FM回り込みキャンセラー」開発チーム
FM回り込みキャンセラー及び混信波除去装置の開発

本装置は一般的な中継方式である放送波中継により、これまでFM放送では実現できなかった送信波と受信波の同一周波数放送を可能とするFM回り込みキャンセル機能を持つ中継装置で約3年の年月をかけて開発しました。更に受信波に含まれる外国波などの混信成分を受信環境の変化に応じて除去する、混信波除去装置も実用化しました。
本技術が放送波中継の可能性を拡げ、ラジオ送信技術の一助になればと願っております。
山口放送 惠良勝治