放送文化基金賞

第42回

第42回放送文化基金賞「【個人・グループ部門】放送技術」の受賞のことば

FPU,SNG共用受信アンテナ開発グループ (テレビ朝日)

FPU,SNG共用受信アンテナの開発
鈴村 高幸さん、伊藤 博仁さん

身にあまる賞を頂戴し、感激しております。
現場の声から始めたこの開発。大きく進展をさせた2つの重要なアイデアは、この業務に従事した者であれば誰でも思いつきそうなことですが、それが実現可能かどうかは、長年の運用・製作実績が無ければ判断できなかったことです。各技術のスペシャリスト達が実現させた基礎技術の塊に評価を頂けたことは、私どもにとって大きな励みとなりました。
備えあれば憂いなし。しかし、このアンテナが本領発揮するような緊急事態が起こらないよう、強く願っております。
テレビ朝日 鈴村高幸

廣田和浩(山陽放送)

HTML5を用いた自局放送プログラム確認システム「Tereco」の開発

「Tereco」は、自局のみが持つ放送のメタ情報を有効活用したテレビの同録です。特に民放にとって重要なCM・提供情報をいち早く確認できるよう工夫しています。また、インターフェースについても、Web技術・オープンソースを活用しながら利便性を追求しました。
自らの手で試行錯誤しながら作ったシステムが、このような大変名誉ある賞を受賞できたことに喜びを感じるとともに、「ローカル局でもやればできる」という自信につながりました。
この度はありがとうございました。

多視点ロボットカメラ開発グループ (NHK)

多視点ロボットカメラによる「ぐるっとビジョン」を用いた新しい映像表現技術の開発
池谷 健佑さん、加納 正規さん

多視点カメラの技術は「ぐるっとビジョン」のような立体的な映像表現以外にも、立体映像や3次元形状モデルの生成など、さまざまな映像コンテンツの制作に応用することができます。今回の開発によって、このような技術が広く放送現場へ普及し、さらに分かりやすく、魅力的な番組の実現につながれば幸いです。今後も、2020年東京オリンピックで活用できるような新しい映像表現やさらに次世代の放送メディアの実現に向けて一層研究開発に努めていきたいと思います。この度は、大変名誉ある賞を頂きありがとうございました。 
NHK 池谷健佑

伊藤正史(フジテレビジョン)

現行地上波でHDと4Kのサイマル視聴を実現する番組技術の開発

メディア技術が激動の時代を迎え、テレビで4Kなどの最新技術を早期に提供できる手法はないかと考えていた中、ハイブリッドキャストに出会ったことが本技術開発のきっかけとなりました。
今後もオープンイノベーションの精神を大切に、受信機メーカーやクラウドサービス、他局の先輩・後輩など、放送業界全体の技術者同士で切磋琢磨し合いながら、視聴者にワクワクしてもらえるような放送番組の技術を開発していけたらと考えております。
このたびは、大変名誉ある賞を頂き、ありがとうございました。

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