第48回

エンターテインメント部門

優秀賞

受賞者

テレコムスタッフ、NHKエデュケーショナル、NHK

作品名

100分deパンデミック論

概要

2020年世界を襲った新型コロナウィルスは、私たちの暮らしを一変させた。現在も続くコロナ禍…古今東西の名作を紹介する「100分de名著」の新春スペシャル、2022年は“パンデミック”と向き合う。経済思想家、文学研究者、政治学者、作家が「自分のすすめるパンデミック論」の名著をプレゼン。それぞれの視点からそのメッセージを読み解き、この状況に私たちはどう立ち向かっていけばよいのか?パンデミック後の世界で、疲弊した社会をどう再生していけばよいのか?…等、熱く語り合う。バラバラだと思っていた4冊の名著が一つになっていく様に読み解きの妙を堪能してほしい。

選考理由

コロナ禍で顕になった貧困やケア労働の問題を、古今東西の名著を通して読み解く秀逸な教養エンターテインメントである。4冊の名著が、優れた読み手による対話を通してひとつにつながっていく過程がスリリングだった。

受賞の言葉

「コロナ貧困」「自粛警察」といったワードが飛び交い、不安や閉塞感が社会を覆う。心が疲れる。このいやな感じの正体を名著を通して見定めてくださる論者は誰か。慎重に検討し、大胆かつ新鮮な顔ぶれを目指しました。テレビは初めての小川公代さん、栗原康さんに出て頂けたのが、とても大きなことでした。そこに斎藤幸平さん、高橋源一郎さんとくれば鬼に金棒。ジジェク、ウルフ、大杉栄、サラマーゴ。番組でも源一郎さんが指摘されていましたが、それぞれが持ち寄った本の著者は全員強者「ではない」人。非常時に乗じて押し進められる「強者の論理」に「弱い者」「病者」の立場から抗うこと。番組もそういう立場で作り続けていきたいと思います。
テレコムスタッフ 羽根井信英

スタッフ

制作統括 秋満吉彦(NHKエデュケーショナル)
プロデューサー 横山敏子(テレコムスタッフ)
ディレクター 羽根井信英(テレコムスタッフ)
アシスタント・ディレクター 中村翔太郎(テレコムスタッフ)
撮影 長谷部雅治(ブイアウト)、佐藤洋祐(フリー)
照明 尾山隆之(フリー)
音響効果 吉田隆一(創音)
編集 大泉渉(フリー)
アニメーション 川口恵里(ブリュッケ)
出演 伊集院光、安部みちこ、高橋源一郎、斎藤幸平、小川公代、栗原康、伊勢佳世、奥野瑛太

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