受賞のことば 第49回 個人賞
※表彰番組を対象として、その番組に携わった個人に贈る賞
●演技賞
エルピス ―希望、あるいは災い―
この度は「エルピス」に関わることができ、それだけでも幸せでしたが、賞まで頂き心からありがとうございます。
スタッフキャスト一丸となって進める作品作りは、いつも私に素晴らしい経験をもたらせてくれます。
現場で成長して前に進むことができる、仕事を通して出会った全ての人に感謝を申し上げます。
また、これから出会う素晴らしい仲間とともに日々を紡いで行きたいです。ありがとうございました。
●演技賞
ふたりのウルトラマン
僕が初めて出会ったヒーローは「ウルトラマン」でした。
まさか、ウルトラマンを生み出した1人でもある金城哲夫さんを演じることになるなんて...
煌びやかな世界の裏には、熱く生きる人たちの汗と涙が流れている。それを決して忘れてはいけない。
この賞を励みに、これからも誰かのヒーローになれるようさらに力強く生きていきます。
若くして光の国へと旅立たれた金城哲夫さん、この作品の根幹でもある上原正三さん、新たな 僕のヒーロー中江裕司監督に、愛と感謝を込めてこの賞を捧げます。
●出演者賞
ETV特集「ルポ 死亡退院 〜精神医療・闇の実態〜」
「ルポ 死亡退院 〜精神医療・闇の実態〜」は、精神医療の抱える構造的な問題を実際の医療現場の映像をもとに明らかにしたものです。この番組は、放送された映像の量とは桁違いに膨大な資料の中から、引き算に引き算を重ね、抑制に抑制を重ねてそれでもどうしてもお伝えしなければならない問題の中核だけを集めたものです。これほどまでに良質なドキュメンタリーを作成されたスタッフの方々や協力者の方々に敬意を表しますとともに、大変栄誉ある賞をいただきましたこと、心よりお礼申し上げます。
●脚本賞
ドラマ10 大奥
よしなが先生の素晴らしい原作と手練れのスタッフの皆様、誠実なお芝居をしてくださる魅力的な演者の皆様、そして熱くエネルギッシュなプロデューサー陣。とても条件に恵まれた企画で、その中で脚本がどれほどの仕事を果たし得たのか、賞なぞいただいてよいものかと少し恐縮しております。でも、貰えるものはいただきたい(笑)。この賞はチーム『大奥』にいただいた、そう考え受けとりたいと思っています。
このような素晴らしい賞をいただけましたこと、心より御礼申し上げます。
●脚本・演出賞
TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇
岡本太郎、特撮、モキュメンタリー、昭和。そんな自分の好きなものを鍋にぜんぶ放りこんで強火で煮込んだような、でたらめな作品を作らせてもらえただけでも嬉しいことですが、さらにこのように栄誉ある賞までいただけるとは光栄です。
これからも岡本太郎の精神にのっとって、観た人が「なんだこれは!」と思うような「べらぼう」なものを作っていきたいと思っております。このような機会をくださった関係者の皆様、協力してくれたスタッフに心より感謝を申し上げます。