受賞のことば 第49回 放送技術部門
- ●ニュース映像自動要約技術実用化グループ(NHK、NHK財団)
- ●Alligator開発グループ(日本テレビ放送網、NEC、NTT東日本、オクルウェブ)
- ●AI音声合成の実用化と社会貢献推進チーム(NHK)
- ●BlurOn開発チーム(日本テレビ放送網、NTTデータ)
●ニュース映像自動要約技術実用化グループ
NHK、NHK財団
ニュース映像自動要約技術の開発と実用化
ニュース制作現場、設備整備、運用計画、技術研究といったさまざまな部署の連携により、ニュース番組を対象とした映像自動要約技術の開発および、それを活用した自動要約システムの全国的な実用化が実現しました。このシステムで生成された要約映像が、ニュースの「熱」を冷ますことなく、日々SNSに展開されています。
今後も、放送コンテンツとネット社会との「橋渡し」となるような、新しい技術と実用システムの開発に取り組んでいきます。
NHK 望月貴裕
●Alligator開発グループ
日本テレビ放送網、NEC、NTT東日本、オクルウェブ
制作系番組制作フローを効率化するDXツール『Alligator』の開発
バラエティなどの番組制作では、放送局へOA用の完成素材が納品されるまでの間に多くの作業フローが存在していました。本ツールの開発は、編集準備と呼ばれる煩雑な作業をクラウド上で自動的に処理できるようにすることで、主な担い手となるADや編集マンの負荷軽減を実現しました。今後もさらなる業務効率化を目指し、番組制作フローをクラウド上で完結できるよう開発を進めて参ります。
日本テレビ放送網 小池 中
●AI音声合成の実用化と社会貢献推進チーム
NHK
AI音声合成の実用化と社会貢献
NHKが研究・開発したAI音声合成技術は、ニュース番組等で「AI自動音声」として活用されています。この技術は、数多ある最新のAI音声合成手法の日本語化に貢献してきました。アナウンサーのアクセントなど発話データを学習させる技術も開発し、より自然な音声を生成します。実用した技術は、メディアや研究を通じ、広く社会に影響を与えています。
今後も、新しいサービスと研究の両面で社会に貢献できるよう、努めてまいります。
NHK 栗原 清