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放送文化基金賞

受賞のことば 第48回【番組部門】テレビドラマ番組部門

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最優秀賞

水曜ドラマ
ハコヅメ ~たたかう!交番女子~

(日本テレビ放送網)

 この度は、大変名誉ある賞を頂きありがとうございます。
 あまりドラマで取り上げられてこなかったお巡りさんの意外と地味で大変であるリアルな日常を描く中で、戸田恵梨香さんと永野芽郁さんが演じてくださった主人公2人から、仕事においてもそしてプライベートにおいても隣に信頼できる人がいてくれることがどれだけ生きるパワーになるのかを伝えられたらと思いこのドラマができました。改めて思うことは、働く上で大切なことは、「人と人」。私自身も「ハコヅメ」で出会った方々との縁を大切に今後も良い作品を皆さんにお届けできるように精進したいと思います。本当にありがとうございました。
日本テレビ放送網 藤森真実

優秀賞

プレミアムドラマ
しずかちゃんとパパ

(AX-ON、NHK)

 やりたかったことは、“花嫁の父”です。結びつきの深い父娘の愛情物語です。その中で、「聞こえない父と耳代わりの娘」を描くことに辿りつきました。その順番だから、ハンディキャップのドラマ、という発想がなかった。でも一方で、逆説的ですが、ろう者である、その聞こえる娘“コーダ(Children of Deaf Adult/s)”であることは二人のキャラクターや関係性の重要な部分を占めるだろうから、そこに嘘があってはいけない、その内面にちゃんと近づこうと努めました。結果、「特別な」はずなのに「どこにでもいる」すてきな親子になりました。私にとっても、思いがけない幸運で巡り逢った二人です。こんな栄えある賞までいただけるなんて、嬉しく誇らしいです!
AX-ON 松原 浩

奨励賞

WOWOWオリジナルドラマ
前科者 -新米保護司・阿川佳代-

(WOWOW、日活、テレビマンユニオン)

 保護司という職務に、今も無給で取り組んでいらっしゃる多くの方々に、敬意を表します。罪と向き合う、更生を支える、ということは何か。そんな正解のない問いと、キャスト・スタッフ一同が向き合い続けた制作期間だったように思います。有村架純さんが紡いでくださった阿川佳代というキャラクターの眼差しが、少しでも厳しい現実を照らす光になれたら、と願っています。原作を預けてくださった香川まさひと先生、月島冬二先生、そしてドラマの世界観を創り上げたすべてのキャスト・スタッフの皆さんのおかげで、この素晴らしい賞を頂くことができました。心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
WOWOW 井口正俊

奨励賞

連続テレビ小説
カムカムエヴリバディ

(NHK大阪放送局)

※贈呈式には堀之内礼二郎さん(NHK大阪放送局)が出席されました。

 大変栄えある賞をいただき、本当にありがとうございます。現場は総力戦でした。3世代100年を描くという無謀な企画に挑み、撮影中はまるで“朝ドラ”3本作るような怒濤の日々でした。このドラマを愛して半年間ご覧下さった皆さまに何より感謝しています。登場人物たちの100年間にわたる悲喜こもごもを、まるで「近所の家族」くらいの距離感で優しく見守り続けてくださったことがとにかく嬉しかったです。先人たちの日々の積み重ねがあったからこそ今私達は生きている、そしてそのバトンをどんな形で次の世代へ渡していくか。この時代の中で、このドラマを通して少しでも何かを感じていただけたなら本望です。ありがとうございました!
NHK大阪放送局 安達もじり