HBF 公益財団法人 放送文化基金

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放送文化基金賞

受賞のことば 第48回【個人・グループ部門】放送文化

上原直彦(うえはら なおひこ)

ラジオパーソナリティー

長年にわたり放送を通じて沖縄文化の保存・普及に貢献

上原直彦さん

※贈呈式には安仁屋聡さん(琉球放送)が出席されました。

 本土復帰以降、沖縄人ウチナーンチュ大和人ヤマトゥンチュになろうと努力している 今でも。
 逆に昨今、沖縄人だからこそ沖縄人になろうとしているところもある。音楽の上でも芸術の上でも。
 沖縄人が沖縄人でありたいとは矛盾しているがその矛盾の中で今まで生きてきた。極端に言えば差別にも屈せずに。
 その動力に成り得たのは島うた(民謡)だ。生活の中で脈々と歌われ、喜怒哀楽が豊に表現された素敵さが今に繋がる。

『提言の広場』制作スタッフ

山形テレビ

50年にわたり地域課題について提言する番組を制作


 開局翌年の1971年10月以降、政策提言集団を謳う「山形経済同友会」と協力し社会・経済・文化・スポーツなど様々な分野の地域課題を取り上げ、同友会会員をはじめ関係者が問題解決の方策について意見交換しています。
 この度権威ある賞をいただき、年末年始も休まず年間52回、50年間制作し続けてきたスタッフの苦労が報われ感無量です。受賞を励みに今後より多くの県民に視聴してもらえるよう、若いディレクターも起用しながら屋外ロケなど映像を意識した番組づくりへ発展させていきたいと思います。
山形テレビ 工藤良一

『RSK地域スペシャル メッセージ』 制作スタッフ

RSK山陽放送

ゴールデンタイムで1時間のドキュメンタリー番組を開始して10年を迎えた実績


 ドキュメンタリー番組には、制作者の並々ならぬ熱量と時間が費やされています。「多くの人に見てもらいたい」という制作者の思いとは裏腹に、放送は深夜や未明というのが慣例でした。2012年、報道出身社長の「ドキュメンタリー番組をゴールデンタイムに放送する」という決断で始まったのが、『RSK地域スペシャル メッセージ』。これまでに約240本のドキュメンタリー番組を放送しました。栄えあるこの度の受賞を励みに、地域の「今」を見つめ続けていきたいと思います。
RSK山陽放送 山下晴海

「NHKテレビ放送史」編纂チーム

NHK

テレビ放送開始70年記念「NHKテレビ放送史」冊子・ウェブサイト制作

 日本でテレビ放送が始まって、まもなく70年になります。NHKに残る約2万5千日分のテレビ放送番組の情報と、100万本を超えるアーカイブス映像には、テレビ文化を築いてきた出演者の皆さんと制作者の奮闘の歴史が刻まれています。こうした番組の記録を、今回初めて網羅的に調査し、ほぼ全ての定時番組を系譜記事や年表にまとめました。この冊子とウェブサイトが、70年にわたるテレビ放送の文化を次世代に残し、これからも視聴され続ける一助になることを編纂チーム一同願っています。
NHK 菊江賢治