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放送文化基金賞

受賞のことば 第47回【個人・グループ部門】放送技術

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NHKプラス 生字幕同期サービスの開発グループ

NHK

NHKプラス 見逃し配信の生字幕同期サービスの開発

 生放送番組の字幕は、映像に対して遅れて表示されてしまうため、内容理解がしにくいものでした。この課題に対し、本技術の開発によって生字幕をより観やすく、だれもが快適にご覧いただけるサービスがNHKプラスで実現できたと考えています。今後は、本技術の効果をより期待できる同時配信サービスへの適用を検討していきます。
 これからも視聴者目線で考え、新しい視聴体験を提供する技術開発ができるよう努めていきたいと思います。この度は大変名誉ある賞を頂き、ありがとうございました。
NHK 田中 壮

ニジクロ開発チーム

関西テレビ放送、日東電工

新クロマキー技術「ニジクロ」の開発

 このたびは名誉ある賞をいただき、誠にありがとうございます。
 ニジクロは、「無色透明のフィルタタイプのクロマキー」です。従来のクロマキーの課題であった被写体への「緑の色被り」がなく、幕の奥から逆光を当てることができ、背景の色を簡単に変えられることが特徴です。大掛かりな装置を使わず簡単な仕組みで、合成映像の品質と作業効率の向上を実現しました。ニジクロが世界標準となり、クロマキー撮影に携わる世界中の人々に喜んでもらえる日を夢見て、さらなる改善に努めたいと思います。
関西テレビ放送 金子宗央

NHK CG/VFX はやぶさ2リアルタイム可視化システム開発チーム

NHK、NHKテクノロジーズ、NHKアート

はやぶさ2リアルタイム可視化システムの開発

 この度は大変名誉ある賞をいただき、ありがとうございます。
 本システムの開発は、二つの目的を明確に意識して取り組んだプロジェクトでした。一つは、はやぶさ2の挙動をはじめ、銀河や星空を含めた宇宙を科学的に正確に再現すること。もう一つは、はやぶさ2の魅力を広く世界に伝えるということです。結果として、非常に多くの方々にはやぶさ2の雄姿を見ていただくことができました。
 この賞を励みに、今後も日本の放送文化に貢献できるような技術開発を続けていきたいと思います。
NHK 井藤良幸

日テレ系ライブ配信システム開発チーム

日本テレビ放送網、PLAY

放送同時配信を実現するクラウドプレイアウトシステムの開発

 この度は名誉ある賞を頂き、誠にありがとうございます。今回開発したクラウドプレイアウトシステムにより、成長する配信サービスのための拡張性を確保しつつ、安定した配信品質での放送同時配信が可能となります。放送と配信を繋ぐシステムをクラウド上に構築し、多くの放送局に適用可能な構成を目指しました。
 近年、映像コンテンツの視聴環境は多様化しています。放送を超え、幅広い層へ放送コンテンツを届けることを可能とする本システムは、放送文化の価値向上に寄与するものと考えています。
日本テレビ放送網 松本 学