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放送文化基金賞

受賞のことば 第47回【個人・グループ部門】放送文化

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市村 元

「地方の時代」映像祭 プロデューサー、関西大学 客員教授

「地方の時代」映像祭をプロデューサーとして支えるなど、長年の放送文化への貢献

 「地方の時代」映像祭は昨年第40回を迎えました。「地方・地域からこの国のあり方を問う」という独自のテーマを掲げた映像祭ですが、毎年コンクールに寄せられる300近い映像作品を見るたびにまだまだこの国のもの作りも捨てたものではないと感じます。よく「テレビの危機」が言われますが、本当の危機はこうしたもの作りの志を放送界が大事にしなくなった時に来るのだと思います。そんな時が来ないよう全国の制作者とともに頑張れよとの激励をいただいたこと、本当にありがとうございます。

岸本 晃

東峰テレビ 総合プロデューサー、プリズム 代表取締役

「住民ディレクター」を発案・実践して25年、九州を拠点に全国へ「テレビで地域おこし」の新しい放送文化を広げた


オンラインで参加された岸本さん

 熊本の民放在職中に県内98市町村を2周半歩き、地域密着は住民主体の表現、発信が核になると確信し、大自然空間で逞しく生きる皆さんと一体となって地域ドキュメンタリーや住民手作りドラマ制作に専念した14年間です。テレビは地域おこしの卓越した生活道具になり、ICT時代の人間臭い新たな地域リーダー「住民ディレクター」を提唱して起業。全国行脚の15年を経て「村民みんなで創る東峰テレビ」をプロデュースし現在に至ります。共に歩んできた全国のみなさんへの感謝でいっぱいです。

今村文彦

東北大学災害科学国際研究所 所長

「知識は命を救う」を信条に、長年にわたる放送を通じた防災知識普及と意識向上への多大な貢献


オンラインで参加された今村さん

 津波工学の専門家として国内外の被災調査や数値解析を行い、そこで得た情報や知見をメディアの皆さんと協力して発信してきました。特に東日本大震災では地元の津波大災害であり多くの反省と忸怩たる思いがありますが、震災前からの啓発活動にも評価いただく声があり、新たな気持ちで研究教育を推進し、被災地への支援と国内外の防災啓発を続けさせていただいております。今後は様々なリスクが高まると考えられ、防災の知識・情報が一層に重要となりますので活動を推進していきたいと思います。

「FACES」プロジェクト

NHK

世界共通の問題であるいじめについて世界の公共メディアに共同制作を呼びかけ、国際プロジェクトを展開

 2017年に始まった「FACES」プロジェクト。今では世界の12の公共メディアが加わり、57本に上る証言を共有するものとなりました。今回の受賞は取材を受けてくださった皆様に捧げたいと思います。「自分の経験が少しでも誰かのためになれば」と、いじめを受け、そこから立ち上がっていく様を絞り出すようにして語ってくださった出演者たち。その思いの強さにむしろ制作者自身が励まされています。いじめに苦しむ人々のため、このプロジェクトは何ができるのか。これからも問い続けていきます。
NHK 山中賢一