HBF 公益財団法人 放送文化基金

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放送文化基金賞

受賞のことば 第46回【個人・グループ部門】放送技術

SFNフィールドアナライザ開発チーム

山口放送、日本通信機

FM同期放送用SFNフィールドアナライザの開発と実用化

 SFNフィールドアナライザの開発により、FMラジオの音声品質を計測し数値化することを実現しました。開発目的は、同一周波数で放送を行うFM同期放送は電波が干渉するエリアが点在することからも、電波を出すだけでなく、放送事業者自らがリスナーの立場になってFMラジオの「聞こえかたや聞きやすさ」を知ることが重要だと思ったからでした。
 今回の受賞を励みにさらなる放送技術の向上に努めたく思います。
 この度は名誉ある賞をいただきまして、誠にありがとうございました。 
山口放送 惠良勝冶

総合コンテンツ管理システム検討プロジェクト

フジテレビジョン

総合コンテンツ管理システムとオンラインキューシートで実現した送出ワークフロー改革

 この度は名誉ある賞を頂きまして、誠にありがとうございます。近年は番組コンテンツの効率的な利活用と多角的送出が求められており、それを2つのシステムで具現化し送出ワークフロー改革を実現しました。これまで培ってきたクラウド技術の活用をさらに推し進めた総合コンテンツ管理システム。紙での放送準備作業を見直し、放送情報の一気通貫を実現したオンラインキューシート。これからも両システムの有効活用を進めながら、更なる新しい技術を研究し、皆様に貢献できるよう努めてまいります。
フジテレビジョン 井村紀彦

フレキシブル有機ELディスプレー開発グループ

NHK、シャープ

スーパーハイビジョン用フレキシブル有機ELディスプレーの開発

 この度は名誉ある賞をいただき、ありがとうございます。本技術は、薄くて軽くて丸められる高画質なフレキシブルディスプレーであり、これにより壁紙のように薄いテレビや小型収納テレビを可能にするなど、テレビの視聴スタイルを大きく変えるイノベーションを実現しました。これもひとえに開発にご尽力いただいたシャープおよびNHK関係者各位のご協力によるものと感謝申し上げます。今後も技術を研き、新しい放送文化の創造と皆さまの豊かなくらしに貢献していきたいと思います。
NHK 清水貴央

フラッシュ点滅映像リアルタイム自動軽減装置開発グループ

NHK、朋栄

フラッシュ点滅映像リアルタイム自動軽減装置の開発

 この度は名誉ある賞を頂き、ありがとうございます。ニュース現場では記者会見などフラッシュ映像を扱う機会が多く、「光点滅ガイドライン」を順守し、素早く送出することが必要です。点滅映像を軽減する装置について、2012年から市場調査や各社比較を行った上で、(株)朋栄と共同開発し製品化しました。今日では、ニュースセンターで日常的に活用し、NHK以外でも使用され、放送業界全体の映像品質向上に貢献しています。現在4K版も共同開発中で、放送業界に更に貢献するよう努めてまいります。
NHK 中村晴幸