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HOME放送文化基金賞受賞のことば 第44回【番組部門】テレビエンターテインメント番組部門

放送文化基金賞

受賞のことば 第44回【番組部門】テレビエンターテインメント番組部門

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★最優秀賞

クレイジージャーニー
(TBSテレビ)

横井雄一郎さん  坂本義幸さん

 私たち「クレイジージャーニー」は、ありがたいことに番組に関わる全員が、とにかく“好きなこと”をさせて貰ってます!“ジャーニー”と呼ばれる出演者は、自分の“好きなこと”を貪欲に追い求める旅に出て、スタッフはそんなクレイジーな旅に同行するのが大好きで、MCの松本さん・設楽さん・小池さんは、彼らのブッ飛んだ価値観に触れるのが大好きです!こんな私たちがこの様な偉大な賞を頂き、とても喜んでいると同時に、ビックリしています。しかし、一番ビックリしたのは、今回、個人に贈られる「出演者賞」を、我らが “爬虫類ハンターの加藤さん”が受賞したことです。加藤さんはいつも話題をかっさらっていきます。益々人気が出る予感!クレイジー!
TBSテレビ 横井雄一郎

★優秀賞

日々好日
~河和田のお達者4兄弟~

(福井テレビ)

上坂利信さん  棚田恭子さん

 思いもかけずこのような賞をいただき、大変ありがたく光栄です。この番組は、レギュラーのスポーツ番組の取材の中で出会った兄弟を2年間にわたって追い、まとめたものです。取材にはディレクターが1人でカメラを持って出向くことも多々ありました。地道な取材活動が実る形となり、うれしく思います。
 平均94歳という超高齢の兄弟を取材していて、その底知れぬパワーに驚嘆し圧倒されることもしばしばでした。番組を見て、4兄弟が醸し出す素朴なおかしみに時に笑い、何となく元気な気持ちになっていただけたら幸いです。取材に伺うと「おう、また来たんか」と孫に接するように、温かく受け入れてくれたお達者4兄弟に心から感謝します。
福井テレビ 上坂利信

●奨励賞

人名探究バラエティー
日本人のおなまえっ!
村がつく名字
(NHK)

田中涼太さん  水高満さん

 物の名前や人名など、世の中の「名前」は、何かと何かを区別するための単なる記号。その一方、一つ一つの名前の成り立ちを見てゆくと、かつてその名前を作った人たちのビビッドな感性や、時代背景が見えて来る―。それがこの番組の基本コンセプトです。では「中村」「木村」など「村がつく名字」からはいったい何が見えて来るんだろう?そんな純粋な好奇心から取材を進めると、なんと「村がつく名字」には、鎌倉時代に誕生した革命コミューンのプライドが込められていた(!)ことが明らかに。何が見えてくるかはやってみないとわからない。そんなスリリングな冒険を続けてきた制作チームとして励みになる賞をいただき感謝しています。
NHK 木村和穂

●奨励賞

小野田さんと、雪男を探した男
鈴木紀夫の冒険と死

(テレコムスタッフ、NHKエンタープライズ、NHK)

青木崇高さん  奥田朋之さん

 冒険家 鈴木紀夫さんの、スケールの大きさと、命がけで自由を獲得する生き方に惹かれました。その引力に引き寄せられるように、素晴らしいスタッフとキャストが集結して下さったことに心から感謝しています。予定調和な物語に回収されない作品になったのは、紀夫さんが「俺を、世界を、簡単に理解したつもりにはさせないぞ」と言っているのかもしれません。検索万能の時代に、かつて未知なるものを追い続けた人がいたことを知ってもらう。…というのは後付けですが、私たちテレビ人も、未知の可能性に挑み続ける人間であるはずです。とかく窮屈で小さくなりがちな今、私も、彼に希望と励ましをもらったような思いがしています。
テレコムスタッフ 奥田朋之