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放送文化基金賞

受賞のことば 第41回【個人・グループ部門】放送文化

●三村忠史(NHK チーフ・プロデューサー)

優れた調査報道番組の制作

 身に余る賞をいただき有難うございます。いま思い浮かぶのは、時に徹夜をくり返しながら番組を制作した仲間たちの顔。そして、難しい企画でも背中を押し続けてくれた先輩たちの顔です。震災後、日本社会はあらゆる領域で難しい課題に直面していますが、放送人として自分たちに何が出来るのか、仲間たちとのいつ終わるとも知れない試行錯誤が、最後に番組の形になって出て行くことのくり返しでした。そして、これからも仲間たちと終わりのない試行錯誤を続けていきたいと思います。

●八木康夫(TBSテレビ 執行役員・プロデューサー)

長年プロデューサーとして優れたテレビドラマを制作

 まさか、これほどの脚本家十名の方に参加して頂けるとは夢にも思いませんでした。昨年、念願の『おやじの背中』が実現した時あらためて、この仕事に携ることができた喜びを感じました。
 プロデューサーは、一人だけでは何も成し得ません。この度の受賞の報に接して、『昭和四十六年、大久保清の犯罪』(1982)を初めてプロデュースして以来、いかにたくさんの脚本家、俳優、スタッフの皆さん、そして視聴者に支えられてこられたか、実感しています。
 感謝の気持ちでいっぱいです。

●『世界遺産』制作チーム(TBSテレビ)

20年にわたる最新放送技術への挑戦


尾賀達朗さん、小川直彦さん

 映像技術は、より高精細なものへと進化してきました。それによって、たとえば4Kではハイビジョンでは伝えきれなかった世界遺産のディテールを描くことができます。反面、最新であればあるほど、制作に取り入れた時点では、まだ「こなれていない」「ノウハウの蓄積のない」技術となります。撮影もポストプロも手探りですすめなければならず、その意味で挑戦しつづけた20年でした。今回の受賞を励みに、これからも未来の放送技術に挑んでいきたいと思います。
TBSテレビ 堤 慶太

●全国ラジオ・チャリティ・ミュージックソン実行委員会(ニッポン放送 他)

40年にわたるチャリティ番組の放送・活動


村山創太郞さん、檜原麻希さん

 この24時間の生放送によるチャリティは、今では全国に広がり、これまで集まった募金によって約3000基もの音の出る信号機を設置して参りました。これを40年間欠かさず続けてこられたのも、ラジオを通じて社会貢献をしようというスタッフの気持ちと、出演者や協賛社の皆様のご理解、そして何よりも全国の数多くのリスナーの善意のご支援があっての事です。
 第1回パーソナリティ萩本欽一さんをはじめ、40年間の全関係者にご報告すると共に感謝申し上げたいと思います。
全国ラジオ・チャリティ・ミュージックソン実行委員会
村山創太郎