HBF 公益財団法人 放送文化基金

文字サイズ:

HOME事務局からのお知らせ第46回放送文化基金賞受賞作品TOKYO FM特別番組『ねじれちまった悲しみに』再放送のお知らせ

事務局からのお知らせ

第46回放送文化基金賞受賞作品TOKYO FM特別番組『ねじれちまった悲しみに』再放送のお知らせ

第46回放送文化基金賞番組部門ラジオ番組の最優秀賞を受賞したTOKYO FM特別番組「ねじれちまった悲しみに」が8月9日(日)午後7:00~7:55(TOKYO FM)に再放送されます。
ぜひおききください。

<放送日時>
8月9日(日)午後7:00~7:55(TOKYO FM)

<TOKYO FMウェブサイト>
https://www.tfm.co.jp/nejire/

<番組概要>
 2019年5月に亡くなった思想家・文芸評論家の加藤典洋。『敗戦後論』『アメリカの影』などで、平和主義を唱えながらも世界で戦争を続ける米国に従属するという戦後日本の「ねじれ」を指摘し続けてきた。最後の著作となったのは『9条入門』だった。戦後日本の「ねじれ」の原点でもある日本国憲法第9条の誕生について書かれたこの本を持ち、作家小川哲が「加藤典洋」を巡る旅に出る。
 時あたかも参議院選挙、さらには憲法改正の国民投票も現実化してきた2019年の夏。加藤典洋が指摘してきた「ねじれ」について、参院選の街頭演説、8月15日の靖国神社などの東京の街風景を歩きながら小川哲は考えた。
 与党と野党のねじれ、政治と文学のねじれ、改憲と護憲のねじれ……小川哲が対話するのは、加藤典洋をリスペクトし、話題となった2019年東京大学入学式でも「ねじれ」という言葉を使った社会学者上野千鶴子、 さらには日本文学研究者で、加藤と多くの仕事をしてきたカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)教授マイケル・エメリックである。番組のストーリーテラーをつとめるのは女優藤間爽子。加藤典洋が訴えてきた「ねじれ」に向き合う、一夏のドキュメンタリーです。

(2020年8月5日)