【新刊案内】「アイドル・オーディション研究 オーディションを知れば日本社会がわかる」

『No No Girls』『timelesz project』など、オーディション番組が注目を集めるいま。
そうしたブームを背景に、助成研究の成果をまとめた新刊
『アイドル・オーディション研究 オーディションを知れば日本社会がわかる』(太田省一・塚田修一・辻泉 編著)が刊行されました。
本書は、2020年度に助成した研究「アイドルオーディション番組の総合的研究」の成果をまとめたもの。
『スター誕生!』『ASAYAN』などの歴史的な番組から海外の事例までを体系的に整理し、「オーディションを通して社会を考える」という新しい切り口で論じた初の“オーディション・スタディーズ”。
アイドル文化やメディア研究に関心のある方におすすめの一冊です。
📖 書籍情報
- 編著者:太田省一 / 塚田修一 / 辻泉
- 発行所:青弓社
- 定価:2,800円+税
- 発行日:2025年9月2日
▷▷▷出版社ウェブサイトより本書紹介
K-POPの世界的な人気獲得に刺激を受けて、グローバルな展開を志向する日本のアイドルも増えている。アイドルが文化として日常に根づき、「推し活」が活況を呈するいまを読み解くために、オーディション番組の変遷をたどり、日本独自のアイドルシーンの本質に迫るのが本書である。
まず、『スター誕生!』から『夕やけニャンニャン』『ASAYAN』までの代表的なオーディション番組をたどり、K-POPのサバイバル・オーディションとファン実践を取り上げて、オーディションの歴史の基礎知識をレクチャーする。
そのうえで、『イカ天』や旧ジャニーズのオーディション番組、アメリカ・イギリス・中国のオーディションのケーススタディーを通じて、各時代・各地域を彩ってきたアイドルとオーディションの関係性を整理し、理解を深めていく。
アイドル・オーディションに潜む選別の暴力性、ジェンダーをめぐる不均衡、ファンによる消費の実態を明らかにしてアイドル文化のありように迫り、「集団から個へ」という日本社会の変化も浮き彫りにする初の「オーディション・スタディーズ」。
<人文社会・文化 助成>
2020年度「アイドルオーディション番組の総合的研究 ~歴史的、メディア論的、比較文化論的視点から」
アイドル文化研究会 代表 太田省一