2025年度
    イベント事業部門
    300万円
  
  テーマ 山田太一が遺した膨大な資料をデジタルアーカイブ化して後世の放送文化の向上に寄与する。
採択者 「山田太一のバトンを繋ぐ」会/ 代表 長谷川佐江子(アトラス)
概要
2023年11月に亡くなった山田太一は、後輩脚本家をはじめ、多くのテレビ人に影響を与え、70-80年代の放送文化(テレビドラマ)を牽引してきた。山田家に遺された膨大な資料は、放送文化の歩みを辿る、たいへん貴重な資料である。放送文化の変革期にある今、もう一度放送の意義と可能性をさぐり、後世に語り継ぐために、山田資料のアーカイブ化を推進する。まず「早稲田大学演劇博物館」と10歳~18歳を過ごした神奈川県湯河原町の「湯河原町立図書館」での展示会、上映会、ティーチインを企画実施し、アーカイブ化への第1歩とする。
助成を受けた方の言葉
テレビドラマが最も輝いていた時代を支えた脚本家は、倉本聰以外、山田太一、向田邦子、市川森一、早坂暁(敬称略)らがすでに鬼籍の人となった。また、彼らと切磋琢磨されたプロデューサー、ディレクターの多くも亡くなられた。放送文化100年の今年、「先人から学ぶ」という機会があまりに少ない。日本におけるテレビ番組の脚本・台本を収集・公開する日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアムの設立に際し、代表理事に就任した山田太一は「今は光が当たらず暗くても、いつかきっと光り輝く時があるはず」と継承の重要さを書き記している。今回の助成で「放送文化の学びと継承」が価値あること、と理解を深めていただけるよう努めたい。
イベント事業部門その他の助成
助成の関連記事
    助成の関連記事です。
成果報告会や研究・事業の紹介記事をお届けします。