概要

グローバルメディア・モニタリングプロジェクト(GMMP)は、一日のニュースを世界100か国以上が一斉にジェンダーの視点で分析する大規模調査である。1995年から5年に1度実施され、今年は7回目を迎える。ニュースの中の男女の割合を見ると、日本は女性の割合が世界平均を下回り、2020年の調査では20%。とくに政治、経済分野で低い。このことは日本の低いジェンダーギャップ指数と無関係ではない。人口の半分は女性であるにもかかわらず、ニュースにおける女性は矮小化されてきた。本イベントでは、フォーラムを開催し、GMMP2025の調査結果を発表する。加えて、先駆的な活動や研究を展開する世界の実践者をオンライン国際セミナーで招き、ジェンダー不均衡の実態と改善を討論する。

助成を受けた方の言葉

日本のニュースにおける女性の割合は、1995年の初回GMMPから若干の改善は見られるものの、ジェンダーギャップ指数同様に依然として低迷状態にある。近年、ニュースを伝える側のジェンダー不均衡はかなり改善されているが、政治/経済ニュースにおける女性の存在感は薄く、役割分担が固定化されていることが明らかになっている。まずはニュースの中のジェンダー不均衡の実態を広く知ってもらうことを目指す。国際セミナーを通して得た知見をもとに、GMMPのコーディング活動の参加者とともに日本のメディアの課題を考えたい。そのために、対話型ワークショップを開催し、最終的には「市民が考えるメディアの多様性」を提言としてまとめたい。

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