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●コーディネーター
 ・丹羽 美之 氏
●講師
 ・今野 勉 氏
 ・池本 端 氏
 ・藪内 広之 氏
★参加者の声
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最新の開催案内・開催報告

若手制作者全国交流セミナー

参加者の声
「聴く」と「耳をすます」
東日本放送報道部 佐藤 純哉
 「セミナーは、刺激的でした…」勧誘パンフレットの見出しのようで違和感を覚えますが、本心です。
 「深みのある作品を作るには、何が必要なのか」という私の疑問に、NHK池本さんの講演「語りに耳をすます」は一つの答えを示してくれました。池本さんは「取材対象者の語りの隅々にまで耳をすまし、その言葉の意図や背景を的確に読み取ることが大切」と体験談を交えながら話しました。
 特に印象深かったのは「読谷村のおばぁ」。沖縄集団自決について取材していた池本さんに言った老女の言葉「あんたらに話しても解らないだろ」。そこに引っかかりを持ち、さらに取材を進めると、老女が孫にすら集団自決について語っていないことが判明。そこで、おばぁが孫に話しをする場を設けました。番組の一部を拝見しましたが、おばぁの言葉と表情、そして孫の表情を通して、集団自決をせざるを得なかった当時の状況が見事に伝わってきました。
 丁寧に丁寧に言葉を読み解くことが本質の見極めに最も大切と、再認識させられました。
 私は今、取材対象者の何気ない話や、言葉の裏側に隠された想いを読み取るべく格闘しています。「聴く」のではなく「耳をすまして」取材し、表現できれば、制作者として一歩前に進むことが出来るのではないかと思います。押し寄せる仕事と時間に追われ、目標や課題を見失いがちな中、自分に足りないものを見出せた今回のセミナーは、今後の糧となる貴重なものでした。

「夢」が膨らむテレビ
NHK北九州放送局放送部 牧 陽子
 「NHK北九州放送局」でリポーターとして働き始め、今年で10年になります。迷いながら悩みながらもこの仕事が大好きで地道に番組を作り続けてきました。今回セミナーに参加して、忘れかけていた大切なことに気付くことが出来ました。
 『100年に一度と言われる不況の時代、なかなか希望が持てない…だからこそ今、制作者が「夢」を持って「夢のある番組」を作ろう!』と、ある講師の先生がお話して下さいました。
 “ゆめ”…持っていたはずだけど…改めて感じ、ハッとしました。
 私の夢の始まりは、小学生のころ、『なるほど・ザ・ワールド』という番組を見た時です。女性のリポーターが、いつも面白い格好をして、飾らずに、世界の話題を伝えていました。我が家はいつも大爆笑!! 私は子供心に、“いつかこのリポーターの弟子になって家族に喜んでもらおう”と決めていました。
 カメラマン、ディレクターとしても制作に関わるようになった、今の私の夢…それは、心から色々なことに感動し、本当に感じたことを感じたままに伝えられる伝え手になりたいということです。出会いと縁、感じる心を大切にしながら、世の中に埋もれている“すばらしいもの”を発見し、それを多くの人に伝えたいと思っています。このセミナーで大切な夢を再確認できました。
 夢が膨らむテレビは、人を幸せにすることができる。
 そして、諦めなければ夢はきっと叶う。そう、信じています。