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フィリピンの暑い春 
日本賞事務局 小泉 世津子
 平成14年5月16日から18日までの3日間、『日本賞アジアスペシャルセッション』をケソン市で開催した。太陽が照りつけ、木々の緑がまぶしい中、フィリピンの教育番組制作者と学校関係者など、31の団体から91人の参加を得て、連日日本賞の受賞作品を試写 しながら熱い議論が繰り広げられた。共催機関の東南アジア教育開発センターは、長年にわたり日本賞のビデオライブラリーの拠点として誠実に利用者への対応をしてきた 信頼のおけるパートナーである。今回のセッション開催においても、関係者への呼びかけから参加者キットの準備、会の司会進行、技術的なサポート…とすべてにおいて彼らの完璧なコーディネーションが私たちを驚かせた。トップから若手まで多くが女性の組織であったが、仕事の敏速さ、確かさ、細やかさは目をみはるほどであった。時折カメラマンが会場で記録用と思われるビデオを撮影していたが、それが3日目の閉会式の時に、見事に編集されて今回のダイジェストとして映し出されたときには、その感動は頂点に達した。
  3日間を通して、日本から参加した番組制作者とフィリピンのプロデューサーたちが、お互いの文化や歴史的な関わりについて率直に想いを語り合う機会を持てたことも、確かな異文化交流という意味で、今回の大きな成果 だったと思う。

日本賞事務局 小泉世津子

★追加情報★
 このセッションに参加していたトルシアン・ケーブル・テレビ(フィリピン)のロウェーナ・カントゥーバさんらが制作した『貧困と教育』が、第29回『日本賞』で、限られた制作条件の中で最大の教育効果をあげている優れた番組として、放送文化基金賞を受賞しました。
 ロウェーナさんら3人は、平成14年11月6日、『日本賞』授賞式を前にHBFの武者専務理事と会見、喜びを以下のように語っています。

 「放送文化基金賞を受賞し、とてもうれしく思っています。また、広く門戸が開かれた日本賞アジアスペシャルセッションがフィリピンで開かれたことに感謝しています。
 私達は、このセッションへ参加したことで刺激を受け、私達の国内の問題を世界に発信しようと考えるようになりました。そして、今回制作したシンプルな映像によって、教育が子供や学生に対して大きな意味を持つことを世界に提示できたと考えています。
 今後も、放送文化基金賞が、教育番組を制作する多くのプロデューサー達の励みになることを願っています。また、日本賞アジアスペシャルセッションについては、アジア諸国で今回のようなセッションに参加する機会を必要としている多くの制作者のために、是非今後も続けていただきたいと思っています。」


2002年11月掲載

平成13年度「『日本賞』ビデオライブラリーの展開」
(代表者 「日本賞」ビデオライブラリー委員会 代表 亘理正雄)