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研究報告会
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1)「デジタル多チャンネル放送時代のアメリカにおける放送政策決定過程に関する研究」
2)「脳活動計測を用いた乳幼児から学童までのテレビ映像認知発達過程の解明」

平成21年11月12日、東京の千代田放送会館で「研究報告会」を開催しました。今回は平成19年度に助成した研究の中から人文社会・文化部門より「デジタル多チャンネル放送時代のアメリカにおける放送政策決定過程に関する研究(清原聖子 明治大学専任講師)」、技術開発部門より「脳活動計測を用いた乳幼児から学童までのテレビ映像認知発達過程の解明(開一夫 東京大学大学院准教授)」の2件について、その成果報告と、会場参加者による意見交換を行いました。

【プログラム】

<第1部> 清原聖子 研究報告
『アメリカにおける地上デジタル移行完了過程の研究』
清原 聖子
(明治大学情報コミュニケーション学部専任講師)
2009 年6月12日、アメリカの地上デジタル移行はついに完了した。長い間アメリカの地上デジタル移行過程においては行政、放送事業者、ケーブル業界団体、家電 業界などが中心となり、非営利団体の入り込む余地はほとんどなかったが、アナログ放送を直接受信する全世帯対象とするデジタルテレビ・コンバータ・ボック ス ・クーポン・プログラムの実施が決定されて以降、消費者への周知活動などで、とりわけ高齢者団体や図書館団体が活発な活動を展開した。本発表では、平成 19年度放送文化基金の研究助成による成果報告として、デジタルテレビ・コンバータ・ボックス・クーポン・プログラムの実施過程における非営利団体の役割 について、検討する。
<第2部> 開 一夫 研究報告
『子どもはTV映像をどう認知するのか?』
開 一夫
(東京大学大学院情報学環准教授)
テレビは我々の日常生活に深く浸透したメディアである。我々、大人はテレビ映像を見ても、(今、その場所の)現実世界とは切り離されたものとして認知している。では、小さな乳幼児や小学生はどのようにTVを認知しているのか?ここでは、EEG(脳波計)を使った認知神経学的アプローチに基づく我々の研究について紹介する。

◆研究報告者 プロフィール
(肩書は当時)
清原 聖子(きよはら しょうこ)
明治大学情報コミュニケーション学部専任講師
慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学、博士(法学)。東京大学大学院情報学環助手(現助教)、情報通信総合研究所研究員を経て、2009年4月より現職。2005年度フルブライト博士論文研究フェロー、ジョージタウン大学政治学部客員研究員。専攻分野は情報政策論、現代アメリカ政治。著書に「現代アメリカのテレコミュニケーション政策過程 ユニバーサル・サービス基金の改革」(2008年慶應義塾大学出版会)(第24回テレコム社会科学奨励賞受賞)。

開 一夫(ひらき かずお)
東京大学大学院情報学環准教授
東京大学大学院情報学環および総合文化研究科准教授。専門は発達認知神経科学、機械学習。慶應義塾大学大学院博士課程修了。博士(工学)。コミュニケーション能力の発達を認知神経科学的に研究している。著書に「日曜ピアジェ 赤ちゃん学のすすめ」(岩波書店)、編書に「ソーシャルブレインズ−自己と他者を認知する脳」(東大出版)など。