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創作ドラマ大賞への参加

◆「創作ドラマ大賞」   日本放送作家協会のサイトへ⇒

 「創作ドラマ大賞」は、一般社団法人 日本放送作家協会が実施している事業で、テレビ・ラジオドラマの創作脚本を全国から懸賞公募して新人を発掘し、次代の放送を支える作家を育成する事業です。
 入賞脚本の本数は、テレビ・ラジオともに大賞1篇、佳作2篇で、放送文化基金は、それぞれの大賞作品に賞金50万円を贈呈しています。

◆2014年 第39回創作テレビドラマ大賞
入賞作品
大賞 「川獺(かわうそ)」   山下 真和
佳作 「終のこと」       神岡 記子
佳作 「夢みる朝顔」      伏木由里子

 10月に最終審査会によって3本が選ばれ、11月4日(火)に贈呈式が行われました。大賞作品はドラマ化され、NHK総合テレビで放送される予定です。
 
大賞「川獺(かわうそ)」梗概

 都内の名門私立小学校で教師をしている須藤保は生徒の自殺の原因を知りながら黙っていた。それはどの教師も同じであった。
 何故なら、生徒の自殺は、教育界に強力な力を持つ、同校の理事長の孫のイジメが原因だったからだ。
 生徒の両親が裁判を起こし、弁護士の彦田洋平が須藤に接触してくる。
須藤は子供の頃のトラウマで、とにかくいざこざには巻き込まれないよう、息を殺すかのように自分を守って生きてきた。
 須藤のトラウマは16才の時、愛媛のある川で、父の明憲が日本カワウソを発見したことから始まる。もう日本では姿を見せなくなっていた国の特別天然記念物を発見したことは、マスコミも巻き込んだ大変な騒ぎとなった。
 父は須藤が生まれる前から日本カワウソを探していた。
 しかし、その日本カワウソは全くの偽物だった。父の幼なじみの磯貝が密輸入したユーラシアカワウソを、父が発見するように川に放ったものだった。漁師の磯貝が、海を汚染するかもしれない工場の建設を阻止したいが為の行為だった。
 父は共犯の疑いをかけられ、須藤の生活は乱された。須藤は、父と離婚していた母親に引き取られて、父とは疎遠になっていく。
 その父が病で倒れたと、叔母の圭子から連絡が入る。十数年ぶりに愛媛に戻る須藤。何故父親はカワウソ探しなどしたのだろう?須藤は父、明憲の部屋で見つけた写真を頼りに、父を知ろうとする。
 しかし、父のカワウソ探しにいたるまでの真実は想像を超えていた。
 友人の死、町ぐるみでのカワウソ生存の隠蔽など、須藤は辛い事実を知ることになる。
 須藤は父のカワウソ探しに対する思いを知り、自分が今まで卑屈に生きてきたことを恥じる。
 須藤は、生徒の自殺の真相を彦田に知らせる。そして、新しく生き直そうと決意する。