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放送文化基金賞の応募方法がWeb申請に変わりました。 |
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第38回 放送文化基金賞 受賞のことば(贈呈式から) |
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【本賞】遠いふるさと 〜フクシマの家族・2011〜(NHK福島放送局) |
深夜の制作作業中に、私の取材が甘かったために出演者の齊藤さんに再度お話を聞くことになりました。齊藤さんは、快く対応して下さり、逆に、「岡崎君こそ体だいじょうぶ?心配だよ」と言われたことが忘れられません。齊藤さんに会えて本当によかったです。福島では県内外を含めて16万人の人が避難生活を送っています。私からみなさんにお願いがあります。福島、そして被災地を忘れないでください。本当に今日はありがとうございました。 |
NHK福島放送局 岡崎 太希(報告・取材・制作) |
【優秀賞】山下達郎のTSUTAYAサンデー・ソングブック(エフエム東京)
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この番組は1992年にスタートして今年で20年目を迎えるオールディーズ・プログラムです。3月11日、14時46分の震災発生時刻に、38局のネットワークを持つ音声メディアとして何を届けるのか、その答えは音楽でした。山下達郎さんの音楽に対する深い愛情は、特別番組ではなく20年間積み上げてきたレギュラー番組だからこそ届くのではないかと思い、番組を発信しました。支えてきていただいたリスナーの皆さん、番組に携わったスタッフ全てに感謝したいと思います。 |
エフエムサウンズ 砂井 博文(プロデューサー)
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【番組賞】FMシアター 飛ばせハイウェイ、飛ばせ人生(NHK) |
初めて樋口ミユさんのオリジナル脚本を読んだ時、行間から原田芳雄さんと市原悦子さん演じる老夫婦の声が聞こえてきました。そして3月11日2時過ぎ、正にその夫婦の会話を収録中、あの揺れが来ました。何度も中断しながら、もう中止しようと思った時、原田芳雄さんが一人で吊天井が落ちるかもしれないスタジオに入り、台詞の稽古を始めるのを皆が見て、芳雄さんに牽引される形で収録を終えることができました。たくさんの死があった3.11ですが、自らの死を覚悟しながら俳優としての生を燃焼した芳雄さんの最後の姿を目に焼き付けて、これからの番組の制作に携わっていこうと思います。 |
NHK 江澤 俊彦(演出)
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