(別ウィンドウで開きます) |
放送文化基金賞の応募方法がWeb申請に変わりました。 |
|
|
第38回 放送文化基金賞 受賞のことば(贈呈式から) |
|
【演技賞】本木 雅弘 「坂の上の雲」 |
大変光栄です。スタッフの方の準備期間も含めて10年以上の月日があったということはとてもすごいことだと思います。撮影の3年強の間にもスタッフ、共演者もそれぞれ結婚し、子どもも生まれて、と様々なことがあった中、撮影を丹念に繰り返してきました。私は用意された完璧な大舞台に最後に運良く立たせていただいたというだけで、この「坂の上の雲」という大きな大きな塊の一部でしかなかったと思います。ですが、とても大きな経験をさせていただいたことが、財産だと思います。何か人の心を動かす普遍的なメッセージというか思いというようなものが存在するのが、テレビだと思います。これからも自分はその世界で厳しく育てられていきたいと思っています。
|
【演技賞】小泉 今日子 「最後から二番目の恋」
|
今日、この日をとてもうれしく思います。最近、テレビは若い人中心につくられていて、少し疎外感みたいなものを感じていたんですが、大人が楽しめる番組をつくろうと、みんなの気持ちがひとつになって、本当に良い作品をつくるんだという意気込みがありました。最近のテレビドラマでは、リハーサルをほとんどしないことが多いんですが、今回は、リハーサルスタジオできちんと演技をつくるという時間をつくってくれました。それで私がこの様な賞をいただけたんじゃないかと思います。本当にありがとうございました。これからも若い人に負けないようにテレビの世界のいい場所に立っていられるようにチャレンジしていきたいと思います。
|
【出演者賞】 |
山下 達郎 「山下達郎のTSUTAYAサンデー・ソングブック」 |
山下達郎所属事務所の代表を務めております。本来本人が受賞に来るべきでございますが、只今新作の締め切りに追われておりまして来ることができませんでした。スタッフの皆様、何よりもリスナーの温かい愛情でこういう栄えある賞を受賞できたと思っております。なお、本人の意思で、賞金に関しましては復興支援のために日本赤十字社に寄付をさせていただきたいと思います。 |
小杉 理宇造(スマイルカンパニー代表取締役社長) |
【企画賞】藤好 耕「ぶらぶら美術・博物館」
|
美術館をただぶらぶらするだけ、というゆるい企画を、面白いと言って通して下さったBS日テレのご英断に本当に感謝していますし、そのゆるい番組を評価していただいた審査員の皆様にも感謝申し上げたいと思います。もうすぐ3年になりますが毎週見てくださっているお茶の間のみなさんに感謝したいと思います。 |
【映像賞】木下 義則 「幾歳経るとも要心あれ −2011.03.11.東日本大震災−」
|
今や被災地と呼ばれるようになってしまいました釜石で生まれて、育って、今でも暮らしている者のひとりです。まずは、大震災発生直後から今日までここにいらっしゃる皆様はじめ、日本全国の皆様、世界の皆様から本当に多くのご支援、励ましをいただきましたことを被災地に暮らす人間のひとりとして、この場を借りて心から御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
被災地ではやっとスタートラインに立った状況です。これから長きに渡って続く復興の日々を一日一日しっかりと記録していくことが亡くなった方々へのご供養だと思って精進してまいりたいと思います。 |
【映像賞】徳田 憲亮 「38分間 巨大津波 いのちの記録」
|
いろんな出来事が複雑に絡み合って、今、私はここに立っているような気がします。自分の中では、やはり悲惨な映像ですから、その映像でこんなすごい賞をいただいてしまうということにはちょっと後ろめたさもあります。ただ、物事にはたぶん色んな面があると思います。私が映した映像が、ひとつでもふたつでもこれからの教訓だったり、何か意味を持つかもしれない。そういう映像になればいいと思います。そして、これから被災地を見ていく上で、おそらく私の撮った映像が、過去に戻ろうかというときの起点にはなるんじゃないかなと思います。そういう意味でのみ私の映像が使われたならば、うれしいです。
|
|