正直に書きます。「このドラマはとても実現出来ない」と、途中で何度もくじけそうになりました。本物の高畠さんが大き過ぎて、ドキュメンタリーに勝てない、とか、どこまで創作していいのか、とか悩みぬきました。土壇場で、高畠さんの大切になさっていた「想い」だけはきちんと汲み上げていこうと思えた時、長いトンネルの出口が見えました。「大丈夫、それでいい」「大きな耳 小さな口 優しい目」など高さんノートの言葉たちが励まし助けてくれました。協力して下さった全ての方々に、感謝の気持ちで一杯です。自分の手がけた番組で、これほど多くの視聴者の方々から、共感を寄せられ、熱い投書やメールを頂いた作品はありません。「フルスイング」を作って、本当に良かったです。 |