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第34回 放送文化基金賞 受賞のことば
【個人・グループ部門】 ●放送文化  
石橋 冠(いしばし かん) (演出家)
 局を定年退職してから10年、いつもこれが最後という気持でドラマを撮ってきました。
 私が常に掲げてきた目標は、クオリティの高い娯楽性、そして人間を深く描くことによって大人の鑑賞にたえるドラマを作ることでした。その意味で『点と線』は、目標に向ってスタッフとも気脈が合い、全力投球ができた作品でした。
 いまこうして、立派な賞をいただき深く感謝しています。温かい励ましとも受けとめています。スタッフとこの喜びを分かちあい、さらに努力したいと思っています。

中野 英世(なかの ひでよ)(NHKメディアテクノロジー チーフ・カメラマン)
 私は長い間テレビドキュメンタリーの撮影をしてきました。それは、人を撮る、ということに尽きます。人を「撮る」とはどういうことか。実は「撮らせてもらっている」のだ、と今更ながら強く感じています。 そう考えるのは特別な想いのある番組に最近になって関わったからです。ハイビジョン特集『忘れないで 〜瀬戸内 ハンセン病療養所の島〜』です。私たちは四季折々に島に通ってそこに暮らす人々を撮影しました。その島に居させてもらい、「撮らせてもらう」ことが私たちのすべてでした。 名誉ある賞を戴き、改めてこのことを肝に銘じています。

NHKスペシャル「激流中国」制作グループ
(NHK、NHKエンタープライズ、テムジン)

 巨大国家・中国の時代のうねりをどう捉えるか。私達にできることは、先入観を排し、課題設定の座標軸を見誤らないようにしながら、そこに生きる人々をひたすら見つめ続けることでした。苦労の連続でしたが、何とか10本を越す番組を放送できました。組織を越えて集まったスタッフ、プロダクション、中国人コーディネーターが力を合わせ、1本1本独自の手法で取り組んだ結果だと思います。そして何より現地の人々の取材に対する理解に、改めて敬意を表したいと思います。受賞を励みに中国報道のいっそうの充実に努めていきたいと一同、意を新たにしています。
NHK  角 英夫

NHK「かぐや」プロジェクト (NHK)
 「その中のしたたる星として現るる」俳人の黛まどかさんが、“かぐや”が撮影した“満地球の出”を見て詠んでくれた俳句です。宇宙からしたたり落ちたような一滴の地球の映像は、私たちにその貴重さと脆さをあらためて教えてくれました。“かぐや”は、今も、月からさまざまな地球の姿を撮り続けています。38万km彼方から届く映像が、地球の現在と未来について、私たちの存在について、立ち止まって考えるきっかけとなれば、これほど嬉しいことはありません。
NHK  松本 俊博