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第37回「日本賞」教育番組国際コンクール
最優秀企画『乳房の告発』に決定
 今年も、第37回「日本賞」教育番組国際コンクール(NHK主催)が開催され、当基金が参加する番組企画部門「放送文化基金賞」には、20か国33機関から49の企画の応募があった。「放送文化基金賞」は、予算や機材などの条件が十分でないために番組制作が困難な国・地域の制作機関の、優秀なテレビ番組企画の実現のために贈られる。
 応募があった中から最終選考に残った5つの企画(別表)のプレゼンテーションが、10月25日、NHKの421スタジオで行われた。マッツ・ルンディン審査委員長(スウェーデン教育放送 エグゼクティブ・プロデューサー)はじめ13人の審査委員の前で、最終選考を通った5名が、それぞれの番組企画内容を説明し、審査委員からの質問に答えた。審査の結果は、10月27日の日本賞授賞式で発表された。今年の最優秀企画は、カメルーンのジョーセフ・ダンジーさんの企画『乳房の告発』に決まった。ダンジーさんには、放送文化基金の塩野宏理事から、賞牌、賞状、賞金8、000USドルが贈呈された。
『乳房の告発』は、アフリカ全土で、母親が10代の娘の乳房を傷つける因習や豊胸施術などにより、乳癌などの罹患率が高まっているため、このような習慣の危険性を訴える教育・ドキュメンタリー番組の企画。
 女性の乳房を傷つける習慣は、アフリカで見られる悪習であり、2つの側面がある。1つは、男性の目をそらすために、胸の発育を抑制しようと母親が娘の胸に暖めた石を押し付けてマッサージしたり、たたいたりして、平たくしようと傷つける。もう一方では、胸の大きさと形の良さが自慢になるため、危険な豊胸手術で乳房を傷つけ、様々な疾病(多くは乳がん)の原因となっている。死に至るケースもある。授賞したダンジーさんは、インタビューで、「アフリカには女性に対して特別の習慣があります。この賞の力を借りて、この悪習をカメルーンだけでなくアフリカから根絶したいと思います。洋服を着て胸を覆うことで解決できそうに思われるが、乳房を露出するアフリカの文化は変わらないため、番組による啓蒙活動が必要なんです」と語った。
 ダンジーさんは、カメルーン・ラジオ・テレビジョン(CRTV)グループ内のプロダクション部門に所属。1986年より、カメラマン、ディレクターとして勤務し、ドキュメンタリー、トークショー、ドラマ、ビデオクリップ制作などを担当している。
 企画は番組として完成させ、カメルーンの国営チャンネルで放送される。また、来秋の日本賞コンクールでも作品の上映が予定されている。

事務局 安部亜砂美

最終選考を通った5企画
タイトル 機関名
LET US GET TOGETHER NOW
今こそみんなで(スリランカ)
スリランカ放送協会
The Light of Life (Bati Ghar)
教育−社会の光(バングラデシュ)
ドゥルーパッド・コミュニケーション−教育発達メディア
Teka Minute
そのゴミ、ちょっと待った(フィリピン)
ジェスイット・コミュニケーションズ財団
Breasts toruring
乳房の告発(カメルーン)
アフリカ・ジャパン・ハウス・センター
A Step
習慣の打破に向けての一歩(ネパール)
ネパールテレビ