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音楽に見る、多文化社会・オーストラリアの
ナショナル・アイデンティティ
京都大学大学院 後期 博士課程 葉口 英子

 「放送文化における音楽文化〜NHK番組「みんなのうた」からみた大衆音楽史〜」では、平成11年度の助成研究として調査に取り組みました。この報告では、公共放送を媒体とする音楽番組を一事例として、現代の大衆文化・音楽文化への理解を深めることを試みました。 今年の2月から、オーストラリア、シドニーにあるマッコーリー大学に留学し、社会・文化・メディア・哲学学科のリサーチコースに在籍しています。引き続き「公共放送における音楽文化」に注目し、こちらの公共放送であるABC放送局のラジオ・テレビ番組、特に若者向けの音楽番組を対象に研究・調査を進めています。
  こちらでは、大衆音楽文化に対するラジオの影響力が大きい状況があります。そのため、音楽FMラジオを聞くことを日課となりました。 ところで、オーストラリアでは、1970年代から多文化主義社会をめざし、多元的な文化の価値を包含しようとする試みがおこなわれています。現在進行中の調査は、このような状況を踏まえ、マス・メディアを媒介とする音楽が、複雑な文化状況にあるこの国の‘ナショナル・アイデンティティ’をどのように表象しているのか、を主題に取り組んでいます。そして、今回の助成研究の成果 である日本の状況との比較研究として発展させていきたいとも考えています。

hagu69@yahoo.co.jp (葉口英子)

2002年10月掲載

平成11年度
「放送文化における音楽文化〜NHK『みんなのうた』からみた大衆音楽史」
(代表研究者 京都大学大学院後期博士課程 葉口英子)