放送文化基金は震災の半年後、公開シンポジウム『阪神大震災の検証〜ライフライン情報と放送の役割』を主催し、大規模災害時のライフライン情報と放送(メディア)という視点で問題提起をしました。松井氏はパネリストの一人としてこの会に参加し、その後基金の委託研究「災害放送研究プロジェクト」のメンバーとしてプロジェクト活動を支え、そこから生まれた全国5地域の、災害情報をめぐるマスコミとライフラインの「連絡会」を支援する「日本災害情報ネットワーク」(現在NPOの認可申請中)が設立されました。このネットワークは会員相互の意見交換の場としてインターネットによるメーリングネットワークを開設するなど地道でユニークな活動を続けています。これらの活動についても、本の中で詳しく紹介されています。
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阪神・淡路大震災によって、わたしたちはあらためて大自然の脅威は人智を遙かに超えることを体験した。
だからこそ、もう一度、「防災」は自然との対立ではなく「共生」であるという発想が、あらために有効視されるのである。(本文より)
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